中国・四国地方の石造物⑮:野間神社宝篋印塔

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名称:野間神社宝篋印塔

伝承など:なし

所在地:愛媛県今治市神宮甲 野間神社


瀬戸内海に面した今治市は、江戸時代は久松松平氏の城下町として栄えた地であるが、中世石造物の石造物の宝庫でもあり、市内の野間神社にある鎌倉時代末期の大型宝篋印塔もその一つである。

二メートルを超えるこの宝篋印塔はひときわ目を引き、相輪こそ後補であるが、鎌倉時代末期の元亨二年銘を持ち、重要文化財に指定されている。

銘文から、紀有春(地元豪族か)と言う人物が造立者であることがわかる。

この石塔は「越智式」と呼ばれる塔身の下に台座を入れる独特の様式を持つが、これは広島や愛媛の沿岸部の宝篋印塔に見られる特徴である。


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