九州地方の石造物①:川西宝篋印塔

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名称:川西宝篋印塔

伝承など:相良氏の造立

所在地:熊本県山鹿市下内田川西


熊本県は九州でも随一の中世石造物の宝庫であるが、この川西の宝篋印塔はその中でも異色の石造物である。

川西の集落の田地の中にあり、三メートル近い大型塔であるために異様な存在感を放っている。

鎌倉時代正和三年の銘文を持ち、肥後の御家人の相良氏が造立したものと言われる。

相良氏はこの他にも多くの石造物を残しており、肥後国の中世石造物に深く関わる氏族である。

宝篋印塔は相輪が欠損し、また隅飾りも大半が破損しているが、残った隅飾りの形などからするに、中央の作風とは異なる九州の地方色が濃厚に出た石塔であり、その大きさと相まって独特の迫力を持っている。


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