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『VS嵐』の複雑すぎるその後

これ30分くらいで何も見ずに書き上がるクオリティゆえ、その粗さには目を瞑って欲しいのだが、『VS嵐』って皆さんご存知かと思うんですけど、あの番組の複雑すぎる「その後」の話をさせてください。

というのも先日フォロワーがこんなnoteを上げていまして

最近、「嵐」を感じませんか?最近の嵐を感じる瞬間まとめました

  • 夏の新ドラマ大集合!THE BET』(フジテレビ)で「ローリングコインタワー」が復活。相葉雅紀がタイトルコールを担当。

  • それSnow Manにやらせて下さい』(TBS)で「マネキンファイブ」が復活。櫻井翔が出演。

  • BABA嵐後継企画『BABA抜き最弱王決定戦2024夏』(フジテレビ)が放送。相葉雅紀松本潤が共演。

  • それSnow Manにやらせて下さい』(TBS)で「ランキングダービー」が復活。二宮和也が出演。

さらに言えばこの間に相葉雅紀MC『2024 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ)と櫻井翔MC『THE MUSIC DAY 2024』(日テレ)が放送されまして・・・
さらにさらに言えば、フジテレビ(関東ローカル)で6月から『謎解きはディナーのあとで』『ラッキーセブン』『ラストホープ』と嵐メンバー主演ドラマが相次いで再放送されてまして・・・
あと『SHOWチャンネル』(日テレ)がしれっと特番復活したりとか・・・

今、めちゃくちゃ嵐祭りなんですよ。そこで思うのが、『VS嵐』の複雑すぎるその後をここで完全解説したいと。

まず『VS嵐』とは何だったのか?

ゴールデン進出時のポスター

『VS嵐』というのは簡単に言うと嵐がゲストとゲームとかアトラクションで対決する番組でして。簡単に言うと東京フレンドパークみたいな番組なんですけど。『なまあらし』『嵐の技アリッ!』『まごまご嵐』『GRA』という前身番組を経て、最初は土曜昼(現在は『有吉くんの正直さんぽ』とかやっている枠)の『バニラ気分!』という枠の中で始まって、2009年10月にゴールデン進出して、2020年12月の嵐の活休まで木曜夜7時でやっていた番組ですね。前身の系譜は僕もよくわからないので、ちょっと飛ばすんですけど、『VS嵐』って何回かリニューアルしているんですよね。1回目がゴールデンに上がった時、2回目が2015年5月です。

2015年の大リニューアル〜低迷〜復活

『NEXT STAGE』と題して、タイトルロゴ・スタジオが変わって、何より大きく変わったのが「天の声」です。VS嵐といえば伊藤利尋アナウンサーが印象深いと思うんですけど、なぜかキャイ〜ンの天野ひろゆきさんになったんですよね。

このリニューアルから少しずつ番組が傾いていきます。天野さんのせいじゃないですよ。同時間帯裏番組の『プレバト‼︎』が台頭してくるんですね。また2015年春はフジテレビが大改編をしたんですが、そこからフジテレビ全体の視聴率も落ちてきて・・・

なんてことがあって、マンネリ化してくるんですね。でもそこで終わらないのがVS嵐。週替わりの特別企画を用意するんですね。「矢の嵐」「カタカナ嵐」「早打ちしりとり」「顔ミックス」「クイズ松本潤」・・・この特別企画が功を奏して、2017年くらいから持ち直してきます。2018年1月3日の新春SPは世帯視聴率15.9%でしたからね。あの頃のフジテレビとは思えない。前日にやっていた『めちゃイケ ナイナイ中居日本一周ラスト』が6.4%(=6マイアガールポイント)でしたので、その高さが伺えると思います(え?)。

VS嵐 10周年の時

なんて感じで持ち直して安泰安泰と思ったら、番組が終わります。まさかの嵐の活動休止です。『SMAP×SMAP』のSMAP解散以来の不可抗力終了ということで、2020年12月24日に嵐が「打倒嵐連合軍!」(=生田斗真、妻夫木聡、佐藤隆太、村上信五)に負けて終わりました。ここまで簡単にざっくりVS嵐の話。

『VS魂』の苦悩

その後、木曜夜7時では『VS魂』がスタートします。嵐から相葉雅紀が残留し、風間俊介藤井流星佐藤勝利岸優太浮所飛貴の6人体制で新たな船出を果たしました。『VS嵐』の総合演出だった萬匠祐基さんを筆頭に、『VS嵐』の流れを引き継いだ番組になるはずでした・・・

VS魂(初期)

ですが、萬匠祐基さんが早々に離脱。すると・・・「新章突入!」と題し、スタジオとアトラクションを全部捨てて、ロケ番組に嘘みたいな大テコ入れ。さらにその9ヶ月後には『VS魂グラデーション』と名前を変え、世の中のものを並び替える番組になってしまいました。

VS魂グラデーション

「嵐だからこそ受け入れられた」「嵐でないとダメだ」「嵐以外でVSなんて名乗らないでほしい」この頃よく目にしたヤフコメですね。番組側もとても苦労しているんだろうな、というのが目に見えてわかりました。

『VS魂』では「DAMASHI魂」という「BABA嵐」に代わる新たな企画が始まりました。しかし、ルールが難解で、わかりづらいとの声もあり、わずか1年で「BABA魂」としてBABA抜きが復活することになります。

その後、『VS魂』は2年9ヶ月で終了し、『木7◎×部』という相葉雅紀のみが続投した新しい番組が始まりますが、数字は回復せず、現在は木曜夜7時を明け渡した上で、土曜夕方に『相葉◎×部』として放送されています。

ここで言っておきますが、相葉◎×部、結構良い番組ですよ!僕は好きです。相葉雅紀とえなりかずきがあらゆる「部活」を立ち上げ、活動していくという番組なんですが、土曜夕方では「一筆啓上部」という13文字の手紙で絆を試す企画をメインにやっています。毎回様々なドラマがあり、凄く良い番組だなと思って、結構チェックしています。木7時代の最終回になにわ男子・西畑大吾とSnow Man・向井康二で「一筆啓上部」をやっていたんですが、関西ジュニアの歴史から、アイドルの知られざる苦悩まで、凄く良いドラマになっていて、感動しました。みんな観て!

相葉◎×部

『VS嵐』総合演出の独立化

と、番宣は置いといて、『VS魂』を離脱したVS嵐の総合演出・萬匠祐基さんは、『タイムリミットバトル!ボカーン!』というVS嵐のようなゲームアトラクション対決番組を中居正広MCの単発特番という形で始めます。
そして『ボカーン!』がいつの間にかやらなくなっていた頃に爆誕したのが、
ローリングコインタワーが復活した『THE BET』です。

萬匠祐基さんが担当する番組にはある特徴があります。それがテロップです。

これとか
これとか

この、言葉では表現できないような『VS嵐』特有のテロップが僕は好きです。このテロップは『VS嵐』『VS魂(初期)』『ジャンクSPORTS(日曜19時台の時代)』『ボカーン!』『THE BET』そしてBABA抜き(BABA嵐→BABA魂→BABA抜き部)の時に必ず使われます。

なので、このテロップが出てきた時、「VS嵐の名残りだな〜」と思っていただくと、わかりやすいです(?)ここまで紹介したことを全てまとめると

【嵐】
VS嵐→VS魂→VS魂グラデーション→木7◎×部→相葉◎×部

【萬匠祐基チーム演出】
VS嵐/ジャンクSPORTS

【萬匠祐基演出ゲーム企画】
VS嵐→VS魂(初期)→ボカーン!→THE BET

【BABA抜き】
BABA嵐→DAMASHI魂→BABA魂→BABA抜き部→BABA抜き最弱王決定戦

みたいになります。余談ですが、『だれかtoなかい』も萬匠祐基さんがプロデューサーをしていて、松本さん休業後、一人目の「だれか」に二宮和也が選ばれたのは、『VS嵐』の繋がりもあるんじゃないか・・・なんて思ってます。

僕の所感

『VS嵐』は途中観ていなかった時期はありましたが、それでもかなりの頻度でちゃんと観てました。『コード・ブルー』のチーム参戦とか、King & Prince参戦とか、嵐のメンバー主演ドラマで誰か敵チームにいくとか、そういうので、観ていたような気がします。今でこそできないですが、「ジャイアントクラッシュ」とかあの頃のテレビだからできるゲームの賜物ですよね。一回のために毎回発泡スチロールでスタジオの天井くらいの高さの人形を作るのは怖いです。

唯一悔やまれるのはやっぱ嵐が総合司会の『FNS27時間テレビ』は観たかったな。SMAPやったからこそ。『VS魂』は初期時代、かなり面白かったんですよ。だからこそもったいないと言うか。『相葉◎×部』が爆発的ヒットとかしないですかね?

とにかく木曜夜7時を取り戻すには嵐が再開するしかないので、嵐、頼みます。今年25周年です。再開して番組復活するってなったら、新潟までアトラクションを掘り出しに行かないといけないのですが()

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