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【3分で読める世界史】スペイン絶対王政の最盛期
前回まで宗教改革についてお話してきましたが、今回はスペインの歴史です。
16世紀、フェリペ2世のもと、スペイン絶対王政は最盛期を迎えます。
この記事を読めば、フェリペ2世時代のスペインの様子が分かります。
①太陽の沈まぬ国
スペイン国王と神聖ローマ皇帝を兼務していたハプスブルク家のカルロス1世が引退すると、スペイン国王の地位を息子のフェリペ2世が継ぎました。
カルロス1世についてはこちらを参照
アメリカ大陸の植民地、ネーデルラント、ナポリ、シチリアの領地も相続し、さらに母方のポルトガル王位も継承。
これによりポルトガルの持っていたアフリカやアジアなどの領地も併合し、一日中世界のどこかの領土が昼という「太陽の沈まぬ国」を実現しました。
②カトリック世界の擁護者
自分はカトリック世界の擁護者であると考えていたフェリペ2世は、まずイスラームの盟主オスマン帝国に戦いを挑みます。
スペインはレパントの海戦でオスマン帝国海軍を破り、ついにイスラーム勢力の進撃を食い止めました。
さらに対抗宗教改革を推し進め、新教への反撃を開始。宗教裁判を強化し、弾圧を繰り返しました。
③スペインの衰退
しかしカトリックを盲信するフェリペ2世の治世は、次第に反発を招くようになります。
カトリックを強制されたオランダが独立の動きを見せると、それを支援したイギリスと戦いに発展。
スペインは無敵艦隊を送りこみますが、イギリスに敗北(アルマダ海戦)。勢いに陰りが見えてきます。
また当時のスペインの財源はアメリカ大陸のポトシ銀山の銀でしたが、それらは上記のような戦争の費用や宮廷の浪費に消え、国内産業に振り向けられることはなく、スペインは衰退の道を歩むことになりました。
終わりに
フェリペ2世により最盛期を迎えたスペインでしたが、長くは続きませんでしたね。
やはり宗教への盲信は国を傾けてしまいますし、国内産業を育てないと、同じく国を衰退へと誘ってしまうことが分かる事例でした。
次回は、今回も少し登場したオランダの話になります。お楽しみに!
参考文献
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