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【3分で読める世界史】清の混乱

今回で「中華帝国史編」も最終回。

中国の大国、清はどうなってしまうのでしょうか。

この記事を読めば、清の混乱の様子が見えてきます。


①人口増加問題

稲刈り後

清代、康熙帝は課税逃れで戸籍に登録しない人が増えたことに対応し、人頭税を廃止し、土地税に一本化しました(地丁銀)。

これにより安心して子どもが産めるようになり、さらにこの頃は国も安定していたため、爆発的に人口が増加しました。

しかしこの急な人口の増加は、食料危機をもたらします。耕地を求めて、森林破壊も進み、洪水なども多発。

徐々に国に混乱が生じてきました。


②白蓮教徒の乱

中国農村

こうした世情の不安定さを背景に、清では各地で反乱が相次ぐようになりました。

特に無理な開発が行われていた四川や湖北では、終末思想を持つ白蓮教が広がり、大規模な農民反乱が起きました。(白蓮教徒の乱

この反乱は10年近くも続きます。


③抗租と抗糧

銀と交鈔

さらに江南でも、小作料をめぐり地主に佃戸が反乱を起こし(抗租)、地主も税の減免を求め運動を開始します。(抗糧

この流れは激しくなる一方で、清は鎮圧に多額のお金を費やすことになり、財政も不安定になってしまいました。


終わりに

A終わりに

これにて「中華帝国史編」の完結です。

清はこの後、世界の流れに翻弄されることになりますが、その話はまた後々に。

さて、走り抜けてきた【3分で読める世界史】ですが、ここで一旦充電期間ということでお休みをいただきたいと思います。

今後の展開を熟慮しますので、再開までしばらくお待ちください!


参考文献


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