社会学者 松村一志さんが読む『英国心霊主義の抬頭』──わたしの仕事と工作舎の本#3
工作舎の本って、どんな人に読まれているんだろう。
どんな役に立っているんだろう。
「わたしの仕事と工作舎の本」第3回の寄稿者は
社会学/科学論 研究者の松村一志さんです。
松村さんの著書『エビデンスの社会学』(青土社刊)は
英国の名探偵シャーロック・ホームズの作家コナン・ドイルが関わった
ある事件の紹介から始まります。
私たちが判断の拠りどころとする確からしさや科学的証拠とは何か?
その概念がどのように成立してきたのか?
松村さんが注目したのは19世紀に大流行した心霊主義と科