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世界のサウナから Vol.1 サウナの村 in オタワ


ノガミカツキの世界のサウナはじめまして。メディアアーティストのノガミカツキです。
地元のジムでふとサウナと水風呂を交互に入ってみてからサウナに目覚め、しかも親も目覚めてしまったが為に多い時は週3でロウリュウをしています。東京出張の際は宿泊代もやすい為にもっぱらサウナ泊です。

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海外展示や旅行の際に、アイスランド、オーストリア、フィリピン、ハンガリー、ドイツ、カナダ、カンボジア、タイ、香港などなどのサウナを訪れて来たので、せっかくなのでこの機会に世界のサウナを紹介してみようかなと思います。


海外のサウナと日本のサウナで遭遇する大きな違いは
・混浴
・水着着用
・水風呂が無い
・高い
・スチームサウナ
・寝てる

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参照:scandinave spa
などが挙げられます。マイナスポイント多い。。しかし、TVが一切無く瞑想用によくできたサウナや、冷水が溜まった大きな桶を天井から被る気持ち良さなど、別の良いところもたくさんあり、文化形成や人となりも感じるのも事実です。

さて今回は、ちょうど先週カナダはオタワのサウナに行きました。新居に五月から入居できる事になってしまいホテル代もかさむしどうせだったら小旅行にいこうと思い、近場のオタワに行きました。日本だと宿泊施設としていつも利用してたなあ。。オタワの印象を人に聞くと、みんな口を揃えてつまらない街と言います。首都なので政治的な中心ではありますが、文化的なものはあまり感じない。観光業が発達してない東京駅周辺ってかんじかなあ。。国会議事堂など主要観光地をあと目にサウナに向かいます。
今回向かうサウナは、日本のザ・サウナ的な街の銭湯ではなく、サウナ村、 みたいな場所です。名前はnordik spa 意味は北欧サウナです。

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写真:Nordik Spa-Nature
やはりどこも北欧をモデルにするんですね。少し山に登る位置にあるためタクシーで20分ほど行き、どんどん人目が無くなりチェルシーという街に着きます。田舎の方は家がどれもとても可愛くて、泊まったBBもフランス人の婦人がロココ調趣味でとってもかわいかったです。uberの運転手もどこかわからなくて迷っていました。


そしてこのサウナ村には、なんと9種類のサウナがあります。日本でこんなに種類が多い所なんて無いんじゃないかな? HPを見ているだけでもかなり面白いです。


泊まっているBBから黒いリスを横目に歩く事五分。標識がspa仕様に。。!!

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写真:ノガミカツキ

駐車場はほぼ満車。金曜の昼だけどかなり混んでいそう。入り口では焚き木で暖をとるマダムたち。北欧感出てますね〜(土曜の朝に行ったら比べ物にならない位並んでいた。)

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写真:ノガミカツキ

エントランスはあまり混んでいない様子。バスローブをもらい、キーにわざわざお金をチャージして、いざ!
更衣室はそんな広くないけどシャワーにシャンプーがあるのはここだけでした。ちなみに、ヨーロッパでも多くのサウナが混浴で、水着着用必須な所が多いです。たまにタオルだけのラッキースケベ的な場所もあります。
外に出るとサウナ村が広がり、バスローブに身を包まれた老若男女のカナディアン達が優雅な時間を過ごしています。

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ディズニー的にテンションが上がってきて全く整う気配がないぞ!!しかし、とても静か。それもそのはず、サウナ村はsilent、whisper、socialの3つのエリアで別れており、ここはwhisper(ささやき)エリアでした。

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1番近くにあるonsenの湯船に入ります。ちゃんと岩で作られた湯船で、名前の通り日本の温泉からインスピレーションされたと書かれていました。まるで源泉が出ている風にお湯が出ています。が、海外の湯船特有で、湯がぬるい!!!! 自分は雪育ちで、43度がちょうど良いと感じてしまうのでここの37度はぬるすぎる。。全然温まらないので移動します。

サウナ村のメイン会場の広場の隣にあるBANYÄ SAUNA(ロシアサウナ)に入ります。溶岩的な赤い間接照明(めっちゃLEDテープが貼ってあった)若い男女がたくさん寝そべって、中央にはサウナストーブがあります。このサウナストーブはレンガとサウナストーンを組み合わせています。ドライとスチームの中間である事が血行を促して肌を浄化するそうです。メインのスペースにあるため、なかなか混んでいますが、とっても広い! 頑張れば30人くらい入れそうです。

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さて、ヨーロッパのサウナ室内では、日本と違って寝ている人がとても多いです。サウナ室に枕があるくらいなので、寝ながら長々と入るのを推奨しているくらいです。

ですが、このロシアサウナはバンバン人が入れ替わり、みんな5分も入らないで出て行っているようです。観光地的なノリで来ている人たちらしいですね。
サウナストーブは20分に1度ほどストーブ内でオートロウリュウ が行われていました。ちなみにロウリュウとは、サウナ石に水をかけて高温の水蒸気を発生させ、サウナ室内の温度と湿度を上げる、フィンランド発祥のサウナ入浴法です。
外に塩があったので汗をかいてから塩を体に塗って20分ほど入ったところで外に出ました。ちなみにみんな体を流す際に塩を塗っていました。
ここの水風呂は2つほどあり、冷たい方は10度の極寒でした。。温泉並みの広さのスペースマウンテン的なところから降り注ぐ水風呂に入り、カチンコチンに痛すぎてすぐに出浴。。玄人用すぎて誰も入っていませんでした笑。冬はこんなになるらしいです↓

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自分は水風呂の後は湯船に入って、ととのうタチなので1番大きい湯船プールに入ります。ここは40度程の湯温で、onsenよりは全然気持ち良いです。そして、そのすぐ隣にフィンランドサウナを見つけ、アウフグース毎1時間という文字が目に飛び込んできました。
この日だけでも10回以上回やっているようです。日本だと大体1日週に1度、1、2回のところが多いですかね、ここはアウフグースがヤバイという事がわかりました。

次の時間に備えてsocialゾーンに向かいます。よくフェスやフィンランド特集でみかえける丸いコテージサウナをみつけました。6、7人しか入れないドライサウナです。

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参照:CANADIAN BLOG HOUSE

ここもぬるくて微妙だったのですぐ別のサウナに移動します。2段ベッドが8個ほど入っている超低温サウナもあります。socialスペースではバーもあり、チキンを頬張りながら温水プールで街を見渡せます。個人的にはスピーカーが岩の形をして風景に紛れているのがとてもポイントが高かったです。このサウナ村、民度の高さを感じていましたが、ここではナンパしている人もみかけました、socialスペースだからね!

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socialでぷかぷかした後にsilentゾーンに向かいました。ここは本当に静かで、ハンモックやソファがいくつもあり、瞑想している人が多いです。大きなテントを見つけ、モンゴリアンサウナという文字を見つけました。入ってみると、外からは判別できないほどに大きい空間が広がっています。真ん中のサウナストーブから光が天井に当てられ、紫や緑などに変わっていき、幻想的な雰囲気です。サークル上の空間は真ん中から段差が5段ほどあり、モンゴル文字で柱に何か書いてあります。ベンチの下に隠れているスピーカから瞑想用の音楽が流れ、みんな麻でできたクッションを使って寝ています。どこから聞こえてるかわからない空間を感じる音楽、適度な暗さ、開放的でしっかりと暖かい空間、このモンゴリアンサウナが一番気に入りました。大小あり、小さい方しかHPにはありませんでした。

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写真:Jim Bamboulis

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お腹が減ったのでレストランに行きます。このサウナ村のHPでは準備事項が乗っていて、バスローブ、サンダル、水筒、本、サングラス、防寒のハット……などなど書いてあり、長時間滞在する前提でできているので、レストランとカフェとバー、そして宿泊用のコテージなどもありました。レストランは牛肉がうまかった。。

食事の後に温水プールでのんびりして、ついにフィンランドサウナのアウフグースに向かいます。どのサウナの扉にも氷があり、氷を頭にかけてのぼせ防止ができます。若者が特に多く、座禅を組んでる玄人おばさんもいました。アウフグースの説明がフランス語と英語で行われて行きますが、サウナストーンにかけるのは扉にある氷を丸めた雪玉にオレンジやコーヒーなどのエッセンシャルオイル、日本のミント水よりかなり種類が多くてびっくり。。

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そして、音楽とともにアウフグースが始まります。このアウフグースをやるサウナマイスター、日本でみる渋い系のおっさんでも、チェーンでバイトしてる若い人でもなく、ダンディでセクシーな30,40代の男女です。音楽に合わせてさながらフィギアスケートのようにタオルを使って踊り始めました!!!! しかも、二刀流です。

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タオルで仰がれる風は、全く自分には届かなく、思わず吹き出してしまいました。しかし、この風は直接人に当てる風ではなく、サウナ室内に気流をつくっているんだと、段々気づいてきました。なので、自分に向けている風じゃないのに、どこからともなく風がふわっとそよいできます。

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しかも、熱波だけでなく涼しいそよ風まで時折流れてきて、外気浴も兼ねているようです。上から下からタオルを流し、時折軽やかにジャンプして私たちの前を仰ぎます。氷水1バケツにつき、1曲ずつ照明も変わって行き、リバーブのかかったアコースティックギターにショートディレイ気味のボーカルが響いて行きます。。この曲やオイルもマイスター達が選んでいるらしいです。サウナマイスターの華麗なダンスが終了し、会場は拍手喝采。日本のアウフグースとは全く違かったけど、とっても気持ちの良い爽やかなもので、汗もほどほどにかく事ができました。営業終了間際に覗きに行ったら、別の店員さんがアウフグースを習っていました。出張マイスターさんでは無くて、店員内で教育してまかなっているかんじなのかな?HPで確認したところ、ドイツで5週間もアウフグースの研修をするらしいです!!

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参照:CANADIAN BLOG HOUSE

そしてsocialスペースとsilentスペースの間にあるこれまた15度の水槽水風呂で体を冷やし、瞑想サウナという中サイズのサウナに入ります。この時点で既に夜の8時だったので、中にはいちゃついている1組のカップルが待ち構えていました。丸いサウナには半パノラマの窓がついており、サウナストーブでは無く焚き木が真ん中で燃えており、カップルたちのハートも燃え上がっていました。。

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他にもサウナストーンが大量にあるサウナや、

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北欧サウナなのにドライサウナなどもありました。

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夜になるとサウナ村はクリスマスのように白LEDで木を纏い、また雰囲気を変えていました。温水プールからは夜景も見えて、モンゴリアンサウナや音楽をコーナーなどを周回して、就業時間の23時までたっぷりとくつろがせて頂きました。

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さてこのサウナ村、6時間ほど滞在しましたが、正直あまり整いませんでした(笑)。色々種類が多すぎてテンションが上がりすぎた事や、好きな水風呂がなかった事も挙げられますが、個人的には今回持っていった水着が、肌に吸い付いたりして全く体が開放されませんでした。。久しぶりに水着でサウナに入ったのですが、こっちでは水着にも気を使わないと、良いサウナ体験が出来ないという事を痛感しました。。

ちなみに、ホテルは目の前のB&BをAirbnbでとりました。ロココ調でめっちゃ素敵です。

ちなみにAirbnbのこちらの招待コードで割引できます
https://www.airbnb.jp/c/31840a4?currency=JPY
ここら辺はバスは無いので、車で行くしかないです。uberでいったので、こちらも割引クーポンの紹介コードを投下しときます。
コード:ufqh4ym5ue

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絵:borutanext5


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