インターナショナルスクールに通うなら持っておきたい、1つの”覚悟”とは。
4月の入園・進級からあっという間に3カ月。
あと1ヶ月ほどで夏休みに入りますね!
インターナショナルスクールは9月が新年度のため、中には、
”9月からインターナショナルスクール(以下、インター)に通わせようか・・・”
と考えている方もいるかと思います。
もしくは、
”将来自分の子をインターへ入れたい!”
という方もいらっしゃるかもしれませんね。
では、インターへ入るということは、いったいどういうことなのでしょうか。
そこをよく考えないと・・・「失敗した!」となりかねません。
今回はインター入学を考える際にぜひ持っておいていただきたい、1つの”覚悟”についてお伝えします。
インターへ入れば英語力がついて万事解決!・・・ではありません。
日本人がインターへ入る一番のメリットは「英語力が身につく」というところですよね。
そして、”英語力が身につけばすべて解決だよね!”と思っているのなら・・・その考えは危険です。
私は数ケ所のインターで勤務し、内部事情を見てきました。
もちろん、インターならではの良い部分もあります。
けれど、「英語力を身に付けさせたいから入園・入学させる」という動機では、後々あなたも子どもも苦しむことになりかねないのです。
インターへ入れるなら”日本人であることを捨る”覚悟を。
私は、
「インターへ入れるのなら日本人であることを捨てる」
くらいの覚悟を持った方がよいと考えています。
なぜなら、インターとはその成り立ちからも分かるように、
”日本に駐在する外国人のための学校”
であるからです。
カリキュラムは当然外国のもの。指導方法も外国のもの。
そのため、日本の学校で自然と身につく、日本人としてのアイデンティティ(文化的習慣や振る舞いなど)を身に付けることが難しいのです。
将来、海外へ住むことが決まっていて、インターへ通ってそのまま海外へ移住するなどということが決まっているのであればよいのです。
しかし、そうではなく、ただ英語を身に付けさせたいがために入ってしまうと、結果的にあなたも子どもも満足のいかない結果になってしまいます。
実際に、そのようなケースに陥ってしまう方も多く見てきました。
アイデンティティは至るところからつくられていく。
”私は○○である!”という自分は何者かということを知っている、つまり、アイデンティティは至るところから形成されていきます。
※過去記事:「”自分を知る”ことが、自信と生きる力にもなる」
叱り方1つをとってみても、日本人の叱り方と外国人の叱り方ではだいぶ違います。
それぞれ、”お国柄”が出るのです。
例えば、日本は宗教に寛容な国だと言われています。
生活の中に、神道、仏教、キリスト教が自然に入ってきています。
あなたも、
「悪いことをしたらお天道様が見てるよ!」
「蹴ったらイスさんがかわいそうだよ」
なんて叱った経験、もしくは叱られた経験があるのではないでしょうか。
このようなところからも、日本人特有の”様々なものには神がいる”という感覚や宗教に対しての寛容さが養われていきますが、他の国の叱り方ではそうはいきません。
このように、生活の中でのちょっとしたところからもアイデンティティは形成されていくのです。
海外で生活している方も、子どもに自国のアイデンティティを育てるのには苦労するようです。
だからこそ、インターが候補に挙がったときには、”自分は何者か?”というアイデンティティの形成もしっかりと視野に入れて考えてほしいのです。
英語力にばかりとらわれて、子どもの将来の姿を見失わないようにしてくださいね。
子ども&あなたの可能性は無限大!
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