【サッカー名勝負を語ろう】2011−12バルセロナvsチェルシー(前編)

《欧州CL 決勝トーナメント準決勝2ndレグ》


場所はカンプノウ。
バルサ対チェルシー
欧州CL準決勝、セカンドレグ。


史上最強バルセロナ

この年、ペップがバルサを率いた最後の年だった。
“稀代の名将”なんて評価を確立させて
バルサ率いてから取ったタイトルは計14個。
(4年間の在籍)
当時ヨーロッパ新記録となる勝ち点99(因みに翌年レアルが100で記録更新した。)でリーガを制したり、
3年目のCLでの圧倒的強さだった。
間違いなく史上最強だった。

そしてタイトルの数以上に
ポゼッションに重点を置いた超攻撃的サッカーは
世界中のサッカーファンを虜にしていた。
ペップバルサがあまりにも美しいパスサッカーをするもんだから、
守備に重点を置いたカウンターサッカーをするチームがアンチフットボールなんて言われるくらいバルサの影響力もすごかった。
選手、監督、人気、実力、
全てにおいて世界一のクラブだった。


対照的なチェルシー

迎えた11−12シーズン。
バルセロナはここまで無敵の強さを誇ってきた分、
他チームからのマークは厳しくなり、
世界レベルで「バルサ包囲網」
を敷かれ、苦戦することになった。
今思えば、
28勝7分3敗・114得点29失点(リーガの成績)
文句なしの成績だったが、
バルセロナには圧倒的な成績が求められていた。

対するチェルシー、
当時プレミア最高額で加入したトーレス期待を裏切り続けたり、
監督は解任され、代行監督だったり、決してチーム状況は良い状態とは言えなかった。
戦術もなくて「守備的すぎる」「つまらないサッカー」などファンからは言われていた。美しく勝つバルサとは対照的なチームだった

1stレグでは超守備的な戦い方とドログバのゴールで辛うじて勝ったもののベスト4まで上がれたのも正直驚きだった。


運命の2ndレグ

そして迎えた2ndレグ。
場所はカンプノウ。
辛うじて1stレグを勝ったチェルシーだけど、ホームのアドバンテージもあって、大方の予想では2戦合計でバルサが勝ち抜けだった。
つまり2点差以上付けてバルサは勝たなければいけなかった。

メンバーはこんな感じ。
バルセロナ
GK ビクトール・バルデス
DF プジョル、ピケ、マスチェラーノ
MF ブスケツ、イニエスタ、シャビ、セスク
FW クエンカ、メッシ、サンチェス

チェルシー
GK チェフ
DF J・テリー、ケイヒル、アシュリー・コール
イヴァノビッチ
MF ミケル、ラウル・メイレレス、マタ、ランパード
ラミレス
FW ドログバ

チェルシーのキックオフでゲームが始まる。そして、90分後、あんな展開になるなんて当時全く思いもしなかった。

次回に続く…

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