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「君たちはどう生きるか」を観てきたので感想とか書く。

(※作品にあやかってできるだけ内容を書かないつもりですが、もし書かれていたらすみません。)

広告がないことでどんな話なのか全くわからない中で今回は映画を観た。予告を何も知らずに観たのは、名探偵コナンのハロウィンの花嫁以来だ。

映画を観終わって

映画を観終えた最初の感想は、「どういうことかよくわからない…」だ。

初めは登場人物の設定や時代、周りの環境がわかるストーリーが進んでいったが、中盤から急激な話の変化に、頭の上には「?」が湧き出ていた。

(なんでここでこうなるの?)(いきなりこれ出てきたけどどういうこと?)
理解不明な部分が解消されないまま話がどんどん進んでいくので、終盤で話が整理できずに気がつくと終わっていた。

エンドロールの最中、僕よりもだいぶ後ろで観ていた夏休み入りたてのような中学男子3人組は、「どういうこと?」と囁きながら階段を下っていた。エンドロールが終わり、劇場にゆっくりと明かりが点き始めた頃、僕の前の方の席から声が聞こえた。「今までで一番好きかもしれん…!」女性二人組の一人が声を抑えきれないほどに感動していた。

映画の評価も星5と星1の両極端の評価がついていることを少しネットで観ていたので、そんな様子が劇場でも観られたのだった。

Yahoo!映画における評価(2023/7/27時点)
他の映画レビューでは違うかもしれません。

すぐさまインターネットをサーフィンして駆け巡り、この物語がどういう意味を成しているのかを調べた。
ふむふむ、世の中の考察者は本当にすごい。ここまで深く考察されて、映画は作られているんだなあと感心する内容ばかりだった。(なぜ上から目線)

考察について、ここでは詳しく書かないので、ぜひ映画を観て考察を調べて観てほしいです。

考察を辿って

考察を一通りさらって観て気がついたことがある。、の映画の捉え方が一通りしかなかったということだ。

一通りとは、映画のストーリーを追って楽しむ捉え方だ。「ハリーポッターシリーズ」「トイ・ストーリー」「ダイ・ハード」「ポケモン劇場版」「劇場版コナン」「映画ドラえもん」などなど、どれも登場人物と映画で起こった出来事に向けてある程度設定が説明され、観ている人がその中に入り込んで楽しめる作品だと思う。

一方で、僕が思うに「君たちはどう生きるか」のような映画は、何かを比喩していたり、メッセージ性を持っている話であるということだ。

(※ここちょっとネタバレ)

アオサギや夏子との関係性の変化
"下の世界"の意味
"大叔父様"が何を表しているか

これらが何かを描写している。

こうした類の作品は、物語で急に出てきた設定やキャラクターに安易に「何で?」と思ってはいけないのだろう。むしろ、「これは何を意味しているのか?」という制作者の意図を考える必要がある。(これがいわゆる考察なのだろうが、そんなこと考えたことがなかったのである。。)

考察を紐解いていけば、今回の作品の意味するところが何となくわかり、理解ができる。考察が理解できると、もう一度観てみたくなるのはこういうことなのか、と思った。

僕の中で2つの映画の捉え方が学べただけでも、これからの映画鑑賞の楽しみ方が増えたのでよしとしたい。(どこから目線やねん)

そして「創作って自由だな」と思った。

それにしても、ジブリ作品の絵はどれも綺麗で、洗練されていて、一目でジブリの絵だ!とわかるものが多く、馴染み深い絵だった。

料理が美味しそうに描かれていて、人間以外のキャラクターもとても可愛い。当たり前のようにスタジオジブリの映画があったが、宮﨑駿監督が携わるのもこれで最後かと思うと、諸行無常の響きあり。
時の流れに逆らえないことを感じる。

駿監督、お疲れ様でした。

#カヘッカヘッカヘッ


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