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【書評】「心理的安全性」という言葉だけが自分の中で一人歩きしていたので、より理解を深めるために。

僕のタイムライン界隈で多くの人がオススメしていたGoogleのチームの話。
「心理的安全性」って読んで字の如く、「あぁ、居心地いいなぁ」みたいな状態なのでしょうか。

でもそれって、コンフォートゾーンとどう区別するのだろうみたいな疑問があって気になったので購読しました。

世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法
・発行日 2018年8月30日
・著者 ピョートル・フェリクス・グジバチ
・ページ数 248ページ

心理的安全性の定義。

心理的安全性とは、端的に言えば「メンバー一人ひとりが安心して、自分が自分らしくそのチームで働ける」ということ。自分らしく働くとは、「自己認識・自己開示・自己表現ができる」ということです。要は、「安心してなんでも言い合えるチーム」が心理的安全性の高いチームなのです。

心理的安全性っていうのは状態を表す言葉であって、
その状態でチームを形成できればチームとして/個人としてのパフォーマンスがあがるということ。大事なのはこの「心理的安全性」を保つことではなく、組織としての「成果」をあげるこで、成果をあげるためには「心理的安全性」が必要だということ。

勘違いしてはいけないのは、心理的安全性は「成果」そのものを担保するものではなくその土台。土台があれば、いざという時に成果をあげるために建設的な厳しい意見が言えるというもの。

それが上述したコンフォートゾーンを抜け出すことにもつながるのだと思います。なんのための心理的安全性なのかと言われれば、チームで「成果」を出すためといえるでしょう。
チームで「成果」を出すためといえるでしょう。


本書ではどうやって心理的安全性を高めるのかといったことにももちろん触れられております。能力の要素が大きいと思いますし、読んだらすぐできるわけではないですが、日常の中でどうしていけばより良くなるかといったようなことが書いてあり個人的には僕みたいな監督/コーチもそうですし、部下を持つ人や、部活の部長なんかにもオススメです。読みやすいですし。


個人的にはピアボーナスという仕組みの話が面白かったです。

人の悪いところって見つけるの簡単なんですが、
良いところに目を向けるのってできそうでできなくて、
そういったところに目を向けられる仕組みは面白いと思います。
担当しているカテゴリーで取り入れてみようかなと。


育成年代だからというわけではないのですが、チームの成長と個人の成長を追わないといけなくて、「個からみたチーム」、「チームからみた個」といった両方の観点を持てたほうがいいです。

個が成長するためにはチームの成長は欠かせなく、
チームが成長するためには個の成長が欠かせなく、
でもどちらかと言うと個の最適を追求した結果、それが全体最適になるというほうがいいなと。

心理的安全性もチームのためというよりは、個人のパフォーマンスをあげるために形成できたらいいなと思いました。いろいろと教えてくれた本です。


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