米国向けAI絵本"The Great Fighting Red Panda"はこうして作られたの巻(発音的にはレッドパンダね)
追記
テキストよりも音声で聞きたい方や、ながら作業でインプットしたい方はこちらからWebで聞けます⏬
はじめに
皆さん、ごきげんよう。全米1位を獲得したAI絵本作家のセイヤです。普段は本業でエンジニアをやりながら、生成AIを駆使して米国の幼児向けに絵本を創っている者です。最近だとnoteの「AI絵本」分野で人気ランキング上位を独占しちゃってるみたいです。また、AI絵本読み聞かせ専門のYoutubeチャンネルに注力してます。
こちらで簡単に自己紹介しているので、興味ある方は覗いてみてください。
さて今回は、自身が作った米国向けAI絵本の最新作(以下のYoutube)の裏側をお見せしたいと思います。内容は、夢見るレッサーパンダのエリオットが魔法の石の力を手放し、真の勇気と努力で異種格闘技戦のチャンピオンに輝く物語です。
海外の人をターゲットにAI絵本を出版・公開する場合ほど、どういうことを意識すればいいのか、どうやったら上手く作れるのか、どんなマインドでいたらいいのか等色々と疑問に思うこともあるでしょう。
なので、このnoteでそんな疑問や悩みを少しでも解消すべく、自身の作品を元に4つの側面に絞ってノウハウやマインドを書いていきます。自身の取り組みの目的や思いをぜひあなたの創作活動の参考にしてみてください。
約7分以内で読めます。それでは参りましょう👍
主人公の選定方法
こちらのツイートをご覧ください。
ツイート通り、主人公をリスから変更することは苦渋の決断でした。だってリスって見てる分には可愛いですよね🐿️
上記のnoteにおいては、海外ウケする絵本を"対象国/地域の文化・価値観・倫理観・習慣・好みを反映した絵本"と定義しています。
なので、主人公を選ぶ際はその国や地域に適しているものかどうかを予め調べると良いでしょう。
日本では愛されていて人気な動物や人、モノでも、その国にとっては必ずしもそうであるとは言えないので。
キャラ固定のやり方
今回のAI絵本では、上記でも少し触れたレッサーパンダのエリオットを主人公にして描いています。
執筆時点の生成AIではキャラを完全に固定させることは割と難しかったりします。
しかし、誰が読者層であろうとキャラ固定の絵本を作れることに越したことはないですよね。ある主人公を元にしたストーリーの方が子供をより感情移入させやすいのは世界共通でしょう。
そこで今回は以下の方法を用いて、完全ではなくとも見た目や雰囲気、タッチ感をなるべく近づけました。
主人公エリオットのイラスト(正面バージョン)を生成する
上記1をChatGPTにアップロードする
毎ページのイラストを生成する場合、"主人公エリオットのタッチやスタイルは添付画像と統一してください。"とプロンプトに追加した上で指示する
本ストーリーと表紙の分だけ、上記2と3を繰り返す
要は、予め生成した主人公のイラストをベースにして、各ページのイラストでも状況別に適用しようという作戦です。ChatGPTの画像認識力と画像生成力を生かした手法です。
毎回1発で思うようなイラストが生成できる訳ではないので、何度も会話することで理想のイラストにしていく必要はあります。
それこそ今話題のGPT-4oモデルが最近使用できるようになり、画像認識力が以前よりもアップしているので、結構効果はあるのかなと思います。
画像生成力に関しては今後更にアップするみたいなので、そしたら以下の記事にある手法(今回の応用編)で完全にキャラが固定できそうです。まもなくですね😄
公開する時のマインド
自身が作ったオリジナル作品をKindle出版したり、YouTubeに公開する際に、海外向けということもあり、日本人向けよりも不安や恐怖の感情がより涌き出ることもあると思います。
「全然読まれなかったらどうしよう・・・」は定番ですね。
実体験ベースで話すと、明確にこういう絵本なら売れる、バズるというのは正直存在しません。どれが当たるかは神のみぞ知るみたいな所は否めないので、毎回過度に「読まれるかな?」と気にしないことがメンタル的には大切です。また、自分では力作だと思ってもそれが世間にウケるとは限りません。少し残酷ではありますが😅
今回公開したYouTubeもまさにそのパターンです。個人的には凄く好きな作品でワクワク感が止まらなかったですが、再生数は現時点では全然伸びていません。
よって、作ったAI絵本を世に出す際は毎回、「読まれたらラッキー」ぐらいの気持ちでいましょう。これを知っているか否かでだいぶ取り組み方が違ってきます。
ただ1つ確実に言えることは、そもそも公開しないとそれが世間からどういう反応があるのかわからないため、不安な気持ちに負けずに躊躇せず公開していきましょう。
ディズニーのタワテラは乗る前はめっちゃ怖かいけど、いざ乗ってみるとそうでもなかったみたいことを経験された方は多いのではないでしょうか。イメージはそんな感じです。
毎回挑戦することに意味があります。
絵本の発信媒体
多くの方に自身が作ったオリジナル作品を読んでもらうためには、しっかりと"届ける行為"をしなければなりません。特にKindle出版する場合はただAmazonに公開するだけでは全く読まれません。以下の図でいうと、ステップ6が該当します。
ここで肝なのが、ターゲットとなる国の特性に応じて、発信媒体を使い分ける必要があるということです。
今回はあえてKindle出版せずにYouTubeのみで公開していますが、沢山あるSNSの中でもYouTubeを使ったのにはちゃんと理由があります。
それは、自身が米国の幼児やその親を読者層としており、米国のユーザー数が世界で2番目に多い2億人以上を誇り、かつ米国におけるSNSシェア率No.1のYouTubeを使えば、より沢山のアメリカの人に届くのではないかと考えたためです。
他の動画にはなりますが、無名の日本人作家である自分が8万回以上の再生をとれたのは、リーチできる市場が大きいためだと分析しています。
YouTubeよりもリーチできる発信媒体が他にあればそちらを使っていたと思います。
よって、AI絵本をプロモーションするにあたり、発信媒体を選ぶ際には憶測で判断するのではなく、ユーザー数やシェア率などをリサーチした上で、ターゲットの読者層により多くリーチできるものを選定していきましょう。より効率的に宣伝するためには重要です。
その際には、ChatGPTに以下のようなプロンプトを送ることで色々情報や参考サイトを教えてくれるのでオススメです。
おわりに
今回は自身が作ったAI絵本の動画を実例に、4つの側面から海外向けAI絵本出版・公開のノウハウやマインドをお伝えしました。
無名の日本人が海外で勝負していくには、1つ1つの行動に意味や目的を持って取り組むことが大切だと思ってます。また、周りに振り回されることなく焦らず進めていきましょう。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。今回の記事が海外向けにAI絵本を出していきたい方の役に立てれば幸いです。
これからも共に成り上がりましょう。あなたの成功を心から祈ってます😎
おまけ
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