まだキャラ固定のAI絵本作りで消耗してるの?考え方を少し変えれば楽勝!
追記
テキストよりも音声で聞きたい方や、ながら作業でインプットしたい方はこちらからWebで聞けます⏬
はじめに
皆さん、ごきげんよう。全米1位を獲得したAI絵本作家のセイヤです。普段は本業でエンジニアをやりながら、AIを駆使して米国の幼児向けに絵本を創っている者です。最近だと執筆時点で、自身が運営するYoutubeチャンネルの登録者数が595人を越え、総再生回数が9.6万回を突破したみたいです。
こちらで簡単に自己紹介しているので、興味ある方は覗いてみてください。
さて今回は、生成AIで絵本を作る時に毎ページで完全にキャラが固定できない問題に関する自身の考えを書いていこうと思います。
生成AIの誕生によって、比較的誰でも容易に絵本を作れる時代が来ました。しかし、実際にChatGPTやMidjouney等で絵本のイラストをページごとに生成してみると、それぞれのページで全然キャラが統一できず、前のページとは違う登場人物のイラストが生成されることはよくあります。
自分もこの問題に非常に悩みましたし、無料相談での内容もこの内容が結構多いです。シード値を固定したり、一部編集したり(DALLE- 3)、プロンプトを超絶作り込んだりと、難易度が一気に高くなります。
本来誰でも簡単にイラストを生成できるのが魅力的で楽しいのに・・・😓
でも、自身の中である結論に至りました。
なので、今回のnoteでは3つの根拠を元にAI絵本出版の最初のフェーズでキャラ固定に拘る必要がない理由を考察していきます。そして、キャラ固定の構成ではないAI絵本の組み立て方もお伝えします。
対象読者
両方を満たしている方のみ対象です。
これからAI絵本を始める方、もしくは既に1〜2冊出版した方
以下のツイートで定義している「AI絵本出版」を最終的に目指したいと考えている方
なぜ最初は拘らなくていいのか?
エビデンス1: 知り合いのAI絵本作家の話
絵本を読む側の視点に立って考えていきます。
こちらのツイートをご覧下さい。
そうなんです、子供ってそんな統一感あふれる綺麗な(キャラが毎ページで完全に固定されている)絵本を求めてなかったりするんです。勿論子供にもよるとは思いますが、皆が皆そうではないんですよね😃
なので、最初のフェーズこそ特別拘る必要はないと考えます。
エビデンス2: Xのリアルな声
続いて、絵本を作る我々側の視点に立って考えていきます。
Xのタイムラインで"AI絵本"関連のツイートを見ていると、キャラが固定できず悩んでいたり、苦しんでいる内容をちょこちょこ見ます。
人間誰しも成功体験をちゃんと積まないと挫折の確率がグッと上がるので、もがき苦しむ期間が長いほどネガティブな結果になることは容易に想像できるでしょう😓
この人間の行動心理と、絵本のキャラを完全には固定できない生成AIの現状を考慮すると、キャラ固定に拘らない絵本を作ることも合理的な選択肢の1つになり得ると考えることができます。
エビデンス3: キンコン西野亮廣氏著者「夢と金」
最後に、絵本を読む側と作る我々側の両方の視点に立って考えていきます。
西野さんの本から、以下2箇所を引用させて頂きます。
この部分では、「商売においてお金と時間のリソース配分が命であり、日本人の職人気質がそれを苦しめている」ということを西野さんは主張しています。
次に、AI絵本出版に当てはめていきます。
最初の数冊までのフェーズでは、"出版"という成功体験をテンポ良く積み、自信をつけることで継続していくことが肝になります。
いきなり質に拘り時間をかけすぎると、出版するまでの期間も延び、スピードが中々出ません。まさにリソース配分がミスってる悪い例です。
なので、より難易度が低く、そこまで制作時間のかからないキャラ固定しない構成の絵本をまずは作ることが良いのではないかと考えます。
ではどうすればいいのか?
最初の数冊までは、起承(転)結の「承」部分における毎ページで主人公(登場人物)が異なる構成の絵本を作ることを個人的には推奨しています。理由は毎ページで固定したキャラの絵本を作るよりも比較的簡単だからです。
また、起承(転)結を強調したストーリーにしたいので、部分的なキャラ固定に関する妥協点を設けるようにしています。
私セイヤが実際に出版したAI絵本の内3冊を例に内容をみていきましょう⏬
1.ピザの具材たちが主人公のAI絵本
ピザの具材たちがピザの王国を脅かす悪者と戦う冒険物語です。挑戦する(立ち向かう)ことの素晴らしさを伝えます。
■妥協点
「転」・「結」部分のピザの具材たちは、必ずしも「承」部分で登場しキャラと統一して描いていない
2.AIロボットと子供たちが主人公のAI絵本
異なる子どもがAIロボットと協力して、新しい発明やアイデアを生み出す物語です。AIとの共存、挑戦することの素晴らしさを伝えます。
■妥協点
「結」部分の子供たちとAIロボットたちは、必ずしも「承」部分で登場しキャラと統一して描いていない
3.各国の子供の指揮者が主人公のAI絵本
異なる国の子どもたちが音楽コンクールの指揮者バトルに挑戦する物語です。挑戦、多様性をテーマにしています。
■妥協点
「転」部分の審査員たちは、各ページで必ずしも同じメンバーとして描いていない
「転」・「結」部分の子供たちは、必ずしも「承」部分で登場したキャラと統一して描いていない
まとめ
このように、起承(転)結の「承」部分における各ページで毎回主人公を変えつつ、ストーリーとして成立させるように物語を組み立てていきます。
妥協点があることからも分かる通り、自分が作った作品も物語としての綺麗さや一貫性はそこまで高くはないんです。
もし全くアイデアが浮かばない場合は、「毎ページで主人公が異なる、かつ起承転結を強調したストーリーのアイデアを教えて」とChatGPTに質問すると案外いい感じのものが返ってきたりするので、オススメです。自分もよく愛用してます✌️
※絵本のスタイル(水彩画風、漫画風など)は簡単に統一できるので、スタイルは固定の前提です。
おわりに
今回のnoteでは、AI絵本出版の最初のフェーズでキャラ固定に拘る必要がない理由を考えました。また、キャラを固定しない絵本の組み立て方も解説しました。
しかし、数冊出版した後のフェーズでは、キャラ固定の絵本も作れるようになる必要があると勿論考えています。読者をより感情移入させやすい構成はやはりこちらになりますもんね。
人それぞれにAI絵本の作り方や考え方があるので、今回書いた内容が必ずしも正解とは限りません。吸収できそうな箇所はぜひ真似したり、更なるカスタマイズに役立てて頂けたらと思います。
これからも子供達を感動させるAI絵本を共に作っていきましょう😎
おまけ
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過去note(一部)
私セイヤが4ヶ月間真剣に向き合って経験したことに基づいた、海外向けAI絵本出版における最先端ノウハウを詰めこんだnote⬇️
生成AIの使用の有無に問わず、「海外でウケる絵本とはなんぞや?」を定義をしたnote⬇️
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