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生い立ち 中学野球部編

中学は、少年野球の延長で野球部に入部した。

スラムダンクが全盛の時代、バスケ部に1学年20人ほど入部する異常事態だったが、浮気はせず野球部に入った。

入部早々、校舎で監督の話が終わりグラウンドに戻ると、途中でバックネット裏に無数のオレンジ色の光が点灯しているのが見えた。

そう、野球部が不良の溜まり場になっていて、10人以上の怖い先輩達がタバコを吸っていた。

やばい部活に入部してしまった、思ったと同時に

「これが大人の世界か…」

と、怖さとワクワクが入り混じった、なんとも言えない感情になったのを覚えている。

今思えば、そんな同じタイミングでタバコ吸うか?と思ってしまうが…
小学から中学へ、OSを強制的にバージョンアップさせられた体験だった。

その後、その怖い3年生たちが抜けて、真面目な野球部になり、スパルタな監督の元、厳しい練習に耐えながら切磋琢磨していった。

その厳しい練習に耐えながら、あまり上手い方ではなかったが、バッティングの方で、当たれば飛ぶようになってきて、4番ファースト「玉中の清原」と仲間内でのみ、恐れられるようになっていった。

試合バックレ事件を通じて

2年生の終わりの時期、あと数ヶ月で3年生の中体連が始まる時期に、公式試合の途中でバックレた事があった。
試合をバックレる事はすなわち、辞めることを意味していた。

その試合で顧問の先生からの説教に耐えかねての行動だった。
その時の高ぶった感情で行動を起こしてしまい、今まで積み上げてきた、野球に向き合ってきた時間や、苦楽を共にした仲間との時間。

その全てを、一回の行動で全てパーにしてしまった。
その後に、凄まじい後悔が自分を襲った。

幸い、その顧問の先生の計らいで、なんとか最後までやり遂げる事ができたが、チームの空気も悪くなってしまったように思う。私達のチームはそこそこ強かったにも関わらず、県大会には行けず、夏が終わった。その事件を通して、

チームで何かを成し遂げる事とはどういう事か?


そんな事を、自身自身の失敗を通じて学んだ気がした。


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