JASSOの海外大学院生向け奨学金合格体験記_書類審査概要
どうも!
セイタです!!
現在北京大学修士課程で社会学を学んでいます。
この記事では、自分が2023年9月より支給予定の日本学生奨学金機構(通称JASSO)が実施している海外留学支援制度(大学院学位取得型)の書類審査について紹介していきたいと思います。
この記事の対象者は
・JASSOの海外留学支援制度に興味がある人
・海外大学院を検討中の学部生
・奨学金を探している人
を対象としています。
この一連の記事の概略に関しては下記の記事をご覧ください。
必要な申請書類に関して
この記事ではどのような書類が必要とされるのかについて書いていきます。まず、前提なのですが膨大な量の書類と不必要な細かさが要求されます。なので、できる限り早めから準備しておくことをお勧めします。
例えば2023年度奨学生の募集の場合は2022年9月1日に募集関係書類が公開されて、締め切りは2022年10月12日となります。1か月と12日しかありません。その間に研究計画書を書いたり、先生に推薦状を書いてもらったり、細々した書類を集めるのは結構大変です。しかも、授業もすでに始まってます。なので、当該年度の募集関係資料が公開される前の夏休みのうちに、前年度の募集関係資料を確認して、事前に準備しておくようにしましょう。
以下、必要書類です。
上記をご覧いただくお分かりになると思いますが、多くの書類が必要とされます(笑)それでは一つ一つ説明していきます。ただ、「⑤ 研究計画及び修了後の進路計画書」及び「⑥ 日本社会への貢献について」は最重要項目になりますので、個別の記事にて説明していきます。
「① 応募者の顔写真」はそのまんまなのと、「② 願書」も指示に従ってエクセルに住所や年齢、経歴などを入力するだけなので、省略します。
「③ 留学先大学情報【第1希望~第2希望】」の書き方
ここでは、留学先大学の所在地や入学要件について記入する必要があります。また、少し面倒なのが、「留学先大学・学位取得コースの概要、選択理由 」といった項目で自由記述をする必要があります。
個人的にはそこまで詳細にチェックされることはないかとは思いますが、適当に書くわけにもいかないのでしっかりと志望先の大学を調べて書き上げましょう!!
以下、自分が申請した書類の抜粋です。
最初に大学とコースの概要を記載して、そこから選択理由を3点挙げるという書き方です。申請する大学の世界ランキングが高いのであれば、一つ目の理由は丸パクリでいいと思います。二つ目の理由も、自分が受講するコースに合わせて、一部修正していただければ使えるかと思います。三つ目の理由はさすがに使えないと思うので、自分がその大学で良いと思っているところを一つか二つ挙げれば、まとまった文章になると思います。
「④ 業績等」及び「⑦代表的論文の抜粋」の書き方
「④ 業績等」に関するJASSOの募集要項には「学長(総長)賞や学会における表彰を受賞している等、顕著かつ明確な実績がある場合に詳しく記入してください。」とあるのですが、学部生の場合は、学会発表している人がなかなか少ないと思うのですが、なんとかひねり出して書きましょう。
以下、自分の例となります。参考までに~
1 論文
2 受賞歴
3 その他実績
自分はもともと業績に、スピーチコンテスト入賞や体育会での優秀選手選出などの業績も記載していたのですが、アメリカの大学で修士課程を取得した友人に、「学術的ではないものは別に入れなくていいのでは?ほかに実績が十分あるし」と言われたので、学術関連の実績しか記載していません。
また、この書き方は北欧の大学にて博士課程履修中の友人が書いた「業績」の書き方を参考にしました。基本的には箇条書きで問題ないとのことです。
上記2名の友人はともに、JASSOの海外大学院支援制度に合格して、JASSOから支援を受けております。
「⑦代表的論文の抜粋」は学部時代の卒業論文の内容を記載しました。自分は大学院での研究内容と学部の研究内容に一貫性が見られるので、卒論を選びました。学部と院での研究内容が異なり、他に論文執筆経験がある場合はそちらを提出してもいいと思います。また、あくまで自分の場合ですが、「要旨」と「回帰分析の結果考察」という二項目に分けて書きました。ここは、自分の研究内容がしっかりと伝われば、どう書いてもいいと思います。
「⑧ 留学先大学情報の記載に関する根拠書類」に関して
ここは、北京大学のホームページをコピペしました。この作業に何の意味があるのかはわかりませんが(笑)
「⑨ 留学先大学からの入学許可書」と「⑩ 日本国籍の証明又は日本での永住許可を証明する書類」もそのままなので、割愛させていただきます。
「⑪ 語学能力試験証明書」に関して
英語圏の留学生の場合はTOEFL100及びIELTS7.0を提出すればよいだけです。英語圏以外の場合は、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)C1レベル以上の語学力であることを示す必要があります。
中国語で最も有名なテストであるHSKは公式サイトに行けば、対応表があるので、助かりました。
※ちなみに、自分はHSK6級を学部2年生の時に取得しています。
「⑫ 大学学部以降の卒業証明書」は割愛します。
「⑬ 大学学部以降の学業成績証明書」に関して
JASSOの大学院支援制度は、学部の時のGPAが3.0未満の場合は申請できません。あと、ちなみになのですが、「不合格」となっていても、成績証明書に印字されないものに関しては、計算対象外です。自分の大学も不合格(F)のものは記載されなかったので、助かりました(笑)
⑭推薦状2通
最後に推薦状を二人の先生より書いてもらう必要があります。
面倒なことに、推薦状をコピーして送るだけというわけには行けません。JASSOのシステムに入ってもらい、先生に自分で入力してもらう必要があります。しかも、パッと見たところ、結構めんどくさそうでした、、、
自分は学部の時の指導教官とよく一緒にプログラムをやっていた経済学部の先生に推薦状をお願いしました。自分は中国語専攻だったのですが、指導教官ももう一人の先生もともに経済学部の先生でした~
それでは、本記事は以上とさせていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
JASSOの海外大学院生向けの奨学金の書類申請に関して理解を深めていただけると幸いです。
次の記事では「研究計画書の書き方」に関して書いています!
ここが最も重要な箇所となりますので、ぜひご覧ください~
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