中国悠久の歴史を感じる旅_四川省成都での旅行記
どうも!
セイタです!!
現在北京大学修士課程で社会学を学んでいます。
この記事では、2024年4月20日~24日に四川省の成都とその近郊を観光したことについて執筆しています。
この記事の対象者は
・四川省成都に旅行したいと考えている人
・中国の歴史、特に三国志が好きな人
・中国の内陸地域について知りたい人
を対象としています。
成都は美人が多い都市として名高く、中国国内からも多くの観光客がこの都市を訪れています。また、三国志の劉備や関羽、諸葛亮が活躍した地域でもあり、国内外を問わず多くの観光客をひきつける古都でもあります。そして、何よりパンダが有名です!!そんな成都を観光して自分が感じたことについて書いていきます。
スケジュール
まずはスケジュールから紹介させていただきます。
スケジュールは携程(トリップドットコムの中国語版)を利用して、管理しました。アプリから飛行機や新幹線のチケットを変えたりするだけでなく、アプリ内でたくさんの旅行記を見ることが出来ます。
さらに、下記画像のように旅行スケジュールをアプリ内で簡単に組むこともできます。なので、旅行の時には本当に重宝しています。
具体的なスケジュールは以下の通りになります。
※太文字の箇所が本記事で紹介する箇所になります。
僕が訪れた観光地はすべて『地球の歩き方 中国 2019-2020年』に掲載されています。というのも、僕が地球の歩き方を参考に観光地を選定したからです(笑)
地球の歩き方はどちらかというと、歴史的な観光地が重視されています。自分が時間の関係で行くことができなかったが、地球の歩き方に載っている観光地としては
・金沙遗址博物馆
・青羊宫
・永陵博物馆
・三星堆博物馆
などがあります。
なお、この旅の間に九塞溝と黄龍といった有名な観光地も訪れています。上記二つの観光地はともに世界遺産で非常に人気の観光地なので、別途記事を書きます。
パッケージツアーで郊外へ_都江堰と青城山
一番最初に3日目に訪れた都江堰と青山城について紹介していきます。この二つの観光地は市内から4,50キロ離れており、自分達だけで行くとなると、費用もしくは時間がかかります。なので、今回はパッケージ旅行に参加することにしました。なお、ともに世界遺産に認定されています。
パッケージ旅行は武侯祠という観光地の近くに大量に旅行会社があったので、そこで参加することにしました。
なお、「中国国際旅行社」と書いた旅行会社が大量にあるのですが、全部違う会社らしく価格帯やサービスも全然違います。なので、いくつか見て回った方がいいと思います。都江堰と青山城への日帰り旅行の場合はだいたい200元くらいだと思います。
僕たちは外国人だったので、保険代が高くつくため、「ちょっといいコースに入らないとだめ」みたいなことを言われ、240元のパッケージツアーに申し込みました。なお、これとは別に入場料として185元払いました。また、必須というわけではありませんが、青城山でロープウェイに乗ったので60元払いました。なので、なんやかんやで500元(1万円強)近くかかりました。
なおこのツアーは日帰りのため、朝早いです。6時前にはホテルに車でお迎えが来ます。その後、色々な場所へのツアーがある旅行用バスが集まっている場所でしばらく待った後に出発します。
都江堰
バスで1時間半から2時間ほどすると、最初の観光地である都江堰に着きます。以下の写真のように落ち着いた雰囲気です。観光客が多いのを除けば(笑)
ここはしばしば河が氾濫するため、蜀の郡守である李冰が治水工事をはじめ、数世紀を経て完成したそうです。
そのストーリを影絵で鑑賞しました(笑)
こういうのが含まれているから入場料として180元も払ったのでしょうね。
また、四川名物の「変面」という顔が一瞬の間で変わると伝統芸能も見ました。
あとは、宗教的な何かを感じる建造物がいくつかあります。
なぜか諸葛亮の銅像があります(笑)まあ、成都は三国時代には蜀の領土だったので全く関係ないというわけではありませんが、、
なお、肝心の都江堰は以下の画像の通り何の面白みもないダムです(笑)例えば、土木を専攻している人からすれば、「紀元前の人々がこんなものを作るなんてすごい!!!」みたいな感動があるかもしれませんが、いささか分野外なもので、、
パッケージツアーのお昼ご飯
昼の1時半くらいにお昼ご飯を食べるレストランに到着しました。トイレが絶望的に汚かったです、、
こんな感じで他のツアー客と一緒に食べるので、マナーの悪い人が多い卓につくと最悪です。
光の当たり方的にすごく見栄え悪いんですけど、このようなパッケージツアーでは類を見ないおいしさでした(普通はまずいです、、)。この写真以外にも肉や魚が出てきました。ご飯がすごく進みました!!
青城山
ご飯を食べ終わった後は青城山に向かいました。ここは道教の前身である五斗米道が始まったところです。その後、道教の聖山として名高く、今でも道士が修行に来るそうです。
緑豊かで、涼しくて過ごしやすいです。
ロープリフトで山頂まで行くとこのような建物があります。
ロバもいました(笑)
以上が都江堰と青城山になります!!
世界遺産に認定はされているので、行った方がいいとは思いますが、個人的にはそこまで見所がなかったです。。。
成都市内のおすすめ観光地_成都パンダ繁育研究基地と武候祠
続いて、成都市内の観光地についても紹介していきます。いくつかの観光地を回った結果、個人的にお勧めできるのがこの二つの観光地になります。
成都パンダ繁育研究基地
ここはパンダの生態を科学的に研究するために設立された研究所です。ただ、観光客向けにも大々的に開放されています。入場料は55元(約1200円)です。ジャイアントパンダ以外にもレッサーパンダが飼育されています。
いくつか観光ルートがあり、自分は2.5時間で回れるコースを選びました。
ガラス越しでパンダを見れるのですが、パンダの前にものすごい数の人がいます。
また、パンダ以外にレッサーパンダもいます。
中国語だとパンダは「大熊猫」で、レッサーパンダは「小熊猫」です。
また、研究施設なので、パンダの生態に関する博物館も基地内にあり、そこでパンダのことを科学的に学ぶこともできます。
武候祠
ここは三国時代の蜀にまつわる観光地です。劉備や諸葛亮の墓が祀られています。
自分たちが行ったタイミングでちょうど関羽展が開かれていました。関羽は劉備の義兄弟で義に厚く、中国だと神様として祀られています。よく考えたら不思議ですね。日本では誰も戦国時代の武将を神様として祀らないので。織田信長とか武田信玄を祀っているところが仮にあったとしても一部地域限定だと思います。一方、関羽は中国全土で祀られています。
また、劉備と諸葛亮にまつわる展示もあります。
三国演義が好きな人は必ず訪れた方がいい観光地です。入場料も50元なので、そこまで高くはありません。僕も武候祠を訪れた後に三国演技を勉強したくなって、三国無双を購入しました(笑)ちなみに、『三国演義』は正史の『三国志』とは異なり、フィクションです。その分面白いのですが、歴史的正確さは欠いています。
以上、二つが個人的に成都市内で面白いと思う観光地です。以下の文章では、自分が訪れた他の観光地を紹介していきます。
成都市内のその他観光地
锦里古街
ここは武候祠の横にある観光地で、色々なお土産を買ったり、食べ歩きをしたりできます。成都市内のショッピングストリートだと比較的大きな方なので、武候祠に行くついでに行ってみる価値はあります。
文殊院
ここは南北朝時代に創建された仏教寺院です。入場料も無料ですし、園内の雰囲気も良いので、行ってみてもいいかと思います。
また、南側の文珠房というショッピングストリートでお土産を買ったり、食べ歩きをしたりもできます。
杜甫草堂
最後に「詩聖」として名高い杜甫の草堂です。中国に興味のない人でも杜甫が読んだ「国破れて山河在り」から始まる『春望』は知っているのではないのでしょうか?
杜甫は唐代の詩人で、安禄山の乱の影響で成都に移住してきたようです。4年あまりの生活で240本以上の詩作を創出し、彼の人生で最も充実した期間だったそうです。その時の住居がここ、杜甫草堂です。入場料は50元です
園内は広く、池もいくつかあり、ゆったりとした時間が流れています。
ここで杜甫とツーショットを撮るのが定番だそうです(笑)
以下の写真をアップしたら、北京大学の後輩に「自分も同じ構図で写真を撮った」というコメントが来ました。
園内には多種多様な植物が育てられています。
杜甫の住処を簡単に説明した展示もあります。
それでは、本記事は以上となります。
成都観光について興味を持っていただけますと、幸いです。引き続き、四川旅行について執筆していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
以下の記事では、四川省の九塞溝と黄龍を旅行したことについて書いています。
また、四川省の激辛料理についても別途書いています。
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