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二択では生きられない -深夜の読書感想文-


適切なタイミングで心を揺さぶられるような文章に出会う。

つい先週、5年付き合った彼氏を振り、
振ったにも関わらずもやもやしていた。
5年って長い。30歳だから人生の6分の1だ。
自分が知っている時間を6個に分けたうちのひとつ。
そう思うと人生が短いのかもしれない。
30歳なんてまだまだなのかも。

ぼくをくるむ人生から、にげないでみた1年の記録

少年アヤちゃんの文章にであったのは7年も前でそこからずっと読んでは心抉られている。
アヤちゃんと同じように苦しんでいるような気もするし、苦しめている側になっている気もする。

アヤちゃんは1年逃げないでみたのかもしれないけど、わたしは1年ずっと逃げ続けていた。結論を先延ばしにして優しさにつけ込んだ。

大好きな人といるのに人前で手を繋いだり恋人関係であることすら引け目を感じてしまう。
2人が悪い訳じゃない、世間が悪い。
愛を愛と言えない世界が悪い。

わたしは関係性を隠さなくてもいいのに貰える好意にあぐらをかき、普通の女として生きることも捨てきれず、普通にハマりすぎて自分でなくなってしまうような恐怖とも向き合えなかった。
現状維持。1番楽な方法。


わたしはマイノリティというほどマイノリティでもない。
マジョリティの枠から1mmたりとも出れないにも関わらず、その中では変わり者のピエロのように振る舞い、普通に生きていける人のことを薄っすら小馬鹿にしている。それなのに変わり者と思われたくはない。卑しい。1番汚い。


元彼氏はわたしのことをこれ以上好きになれる人はいないと言っていた。
こんなアラサーで肥満の浮気女を愛してくれる人など確かに他にはいないと思う。


結婚した人は愛されている方がうまくいく、と言っていた。
疑うことのない想いは不安にならないから。
わたしは不安になりたいのか…?

私も逃げないでみようと思う。
沢山の人と体だけを通り抜ける関係性とか、叶う可能性なんかないだろう恋愛感情に向き合わなくてはいけない。
なんでこんなにも性欲に執着し、なんでこんなにあの可愛い男の子が忘れられないんだろう。

自分のめんどくさい人生をちゃんとやり切らないといけない。


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