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「世界のソニー」をつくった最強の2人

“ジャパン・アズ・ナンバーワン”と称されていた1980年代。
日本企業が世界中にヒット商品を送り出している中で、もっともブランド力があった企業といえば
「It's a sony(イッツ・ア・ソニー)」
と言えるのではないでしょうか。
今回は「ソニー」を世界企業に押し上げた2人の名経営者の「生き方」「働き方」を記した新刊を紹介します。

※発売日はAmazonなどのWEB書店に準じます。

<3月2日発売>
『ソニー創業者の側近が今こそ伝えたい 井深大と盛田昭夫 仕事と人生を切り拓く力』
著:郡山史郎

日本経済は三〇年にわたって沈滞を続け、とくに世界一を誇った電子産業は見る影もない。将来の日本国民は、不自由で貧しい暮らしを強いられるのではないか、なんとか突破口はないものか──そう考えている方もいるのではないか。
井深大の生き方、盛田昭夫の働き方は、日本人が力を取り戻すうえで大いに参考になるだろう。
本書を読まれたあと、将来のために役立ててもらえる、なにかしらのヒントを得ていただければ幸いである。

プロローグより

正直、今のソニーのことは知っているけれど、ソニーをつくった人、育っていく経緯は何も知らない…。恥ずかしながら、そんな状況で本を読みました。
でもこのプロローグのとおり、ヒントが満載なのです。

そもそもソニーは敗戦後まもない日本の町工場からスタートしました。約20人でスタートした会社が今では全世界に10万人を超える従業員が働くソニーグループへと成長!
ということは、ソニーの成長って高度経済成長の波に乗れたからなのでは?
なんて思っていた自分を叱りたい。

人は、まわりの人を幸せにしたら、自分が幸せになる。日本人が力を合わせて世界中の人々を幸せにするようなものをたくさん作ったら、日本人全体が幸福になる。
この「井深イズム」「盛田イズム」は、普遍なものだと信じている。

エピローグより

そう、この「井深イズム」「盛田イズム」がソニーを成長させていたんですね。

「たくさんの人が喜ぶものをつくれ」
会社の中でも「個人」を尊重する
弱者がいかに保護されているかが大切
「この人のためなら」と思わせる人間力
「おもしろい!」と思ったら即行動
あえて引き受けた「悪役」という役回り
ビジネスはうまくいかないのが当たり前
去る者は追わず、未来の財産にせよ
……など、創業者たちとともに定年退職まで働いた、著者の郡山氏しか知らない裏話とともに、2人の哲学が満載です。

本を読んでいて知りましたが、スティーブ・ジョブズも「井深イズム」を吸収し、実践していたとは驚きでした。

生き方、働き方に迷っている方は、ぜひ読んでみてください。
新しい時代をつくる…というと少し大げさかもしれませんが、「よしやってみよう!」という原動力となるはずです。