「世界のソニー」をつくった最強の2人
“ジャパン・アズ・ナンバーワン”と称されていた1980年代。
日本企業が世界中にヒット商品を送り出している中で、もっともブランド力があった企業といえば
「It's a sony(イッツ・ア・ソニー)」
と言えるのではないでしょうか。
今回は「ソニー」を世界企業に押し上げた2人の名経営者の「生き方」「働き方」を記した新刊を紹介します。
※発売日はAmazonなどのWEB書店に準じます。
<3月2日発売>
『ソニー創業者の側近が今こそ伝えたい 井深大と盛田昭夫 仕事と人生を切り拓く力』
著:郡山史郎
正直、今のソニーのことは知っているけれど、ソニーをつくった人、育っていく経緯は何も知らない…。恥ずかしながら、そんな状況で本を読みました。
でもこのプロローグのとおり、ヒントが満載なのです。
そもそもソニーは敗戦後まもない日本の町工場からスタートしました。約20人でスタートした会社が今では全世界に10万人を超える従業員が働くソニーグループへと成長!
ということは、ソニーの成長って高度経済成長の波に乗れたからなのでは?
なんて思っていた自分を叱りたい。
そう、この「井深イズム」「盛田イズム」がソニーを成長させていたんですね。
「たくさんの人が喜ぶものをつくれ」
会社の中でも「個人」を尊重する
弱者がいかに保護されているかが大切
「この人のためなら」と思わせる人間力
「おもしろい!」と思ったら即行動
あえて引き受けた「悪役」という役回り
ビジネスはうまくいかないのが当たり前
去る者は追わず、未来の財産にせよ
……など、創業者たちとともに定年退職まで働いた、著者の郡山氏しか知らない裏話とともに、2人の哲学が満載です。
本を読んでいて知りましたが、スティーブ・ジョブズも「井深イズム」を吸収し、実践していたとは驚きでした。
生き方、働き方に迷っている方は、ぜひ読んでみてください。
新しい時代をつくる…というと少し大げさかもしれませんが、「よしやってみよう!」という原動力となるはずです。