見出し画像

子どもの未来を変える「親の言葉」

世の中には言葉の「言い換え本」がたくさん出ています。
お子さんがいる家庭では、子どもへの声のかけ方に気を遣って「言い換え本」を参考にしている方も多いかもしれません。
とはいえ、とっさに出てくるのは子どもを追い詰めるような言葉になってしまう…。

今回はそんなお悩みに応えてくれる本をご紹介します!

※発売日はAmazonなどのWEB書店に準じます。

<5月18日発売>
『子どもの頭のよさを引き出す 親の言い換え辞典 』
著:小川大介

「早くしなさい!」
「まだ終わってないの?」
「もっとがんばらないとだめよ」

イライラしてつい言ってしまいますが、親からかけられた言葉に子どもの成長が影響するのは知っていますし、できたら言いたくない。
ポジティブな言葉に言い換えられるように、子どもへの声掛け本も結構読んできているはずなのに、ついつい「本当は言いたくない言葉」が口をついてしまう…。
前向きな言葉に言い換えているはずなのに、ぜんぜん言うことを聞いてくれない…。

子育てをしている方なら日常的に感じていることではないでしょうか。

しかし、6000組以上の親子関係を見てきた教育指導のプロ、小川大介先生によると、言葉だけ言い換えてもダメなようです。

言葉を変換すれば、子どもがみるみるとやる気を見せ、自分がラクになれる。そんな魔法のような言葉があるのなら、ぜひとも習得したい。
しかし、どんなにポジティブな言葉でも、その言葉を渡すお母さん(お父さん)の顔が怒っていたり、無表情だったりすると、「今のはお母さん(お父さん)の本当の言葉じゃない」と、子どもは敏感に感じ取るもの。イライラを我慢し、ニコニコを演じてみても、それを持続していくのはむずかしく、根本的な解決にはなりません。

はじめにより

この文章を読んで、言い換えをしてみてもうまくいかなかったわけがわかった気がしました。そして、次の痛い指摘に上っ面だけ変えても根本的な解決にはならないのだと気づきました。

私がこの本で伝えたいことは、言い回しのスキルを追求することではありません。なによりも、お子さんへの理解を深めていただきたいのです。わが子を理解するには、まず目の前にいる子どもをじっくり観察することです。「子どもの将来の幸せに直接つながりそうなもの」をあれもこれもと与え、詰め込むのではなく、子ども自身が見つけた「好き」を知り、認め、見守る。すると、子どもは自ら学び、グングン成長していきます。これが、教育家として長年多くの子どもたちと接してきた私の持論です。

はじめにより

この本では言い換えフレーズも紹介されていますが、私が参考になったのは親が声をかけるときの考え方です。ポイントは5つ。

①ポジティブな言葉で明るい未来をイメージさせる
②〝ネガティブ言葉〞が出るときは自分自身を見つめる
③結果だけで子どもの能力を決めつけない
④親の都合だけで子どもを急がせない
⑤まわりからの情報に左右される〝与えすぎ〞の教育に要注意

親子のかかわりを見つめ直すきっかけにもなります。

ネガティブ言葉からポジティブな言葉に言い換えるだけでは、誰かが考えた台詞を言っているようにしか聞こえませんが、目の前にいるわが子を観察して見えてきた言葉なら、誰の言葉でもなく「お母さんの言葉」「お父さんの言葉」として伝わります。

はじめにより

子どもの成長を後押しできるような「お母さんの言葉」「お父さんの言葉」をかけてあげられるように、何度も読み返したい本です。