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エッセイのほう

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野蛮で図々しくてくだらないことを書いています。400字~2000字くらいでしょうか。
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『ほう』

「ほう」と感心してみましょう。 何ごとも「ほう」から始めてみましょう。「ほう」には含みが持たせてあります。一例をあげましょう。「ほう」と言いながら、その間に脳をフル回転させて見ましょう。二の句が出てこない時の時間稼ぎの「ほう」です。そのわずかな時間で失言も防げるでしょう。 また、よりよい対人関係づくりの為の一歩だと思って、毎日トーンを変えて「ほう」の練習を心掛けてみましょう。リラックスして反響する風呂場がいいのではないでしょうか。そこから、メロディーが出てきたら儲けものです。

『38度3分の侵入者』

この3日間の『ファスティングフェス』の概要が決まった。 『カロリーメイト』と『ポカリスエット』と『グミ』と『ビオスリー』でいこう。カフェインもしばらく絶とう。下痢止めは非常時にならないかぎり飲まない予定だ。 それと、少しの筋トレだ。いついかなる時も腹筋と腕立て伏せは50回出来るつもりだったのだけれど、10回くらいで止めた。 これは、『がんかわいがり』の副作用ではない。49歳の私の副作用だ。間違いない。どういうわけか『スクワット』は出来るのに、不思議だ。カワサキW650で走れ

『ハハハハ』

毎夜、腹下りで目覚める。 ありがとう、漏らす前に目覚めてくれて。感謝しよう。 2クール目のこの時期も『腹下り地獄』だった。投薬期間が終わる前後に訪れる、『地獄の腹下り』だ。 ついでに頭のなかから音もする。「シャンシャングリランシャングリラン」、そんな、テクノ系の音だ。 瞬きをしたり、首を傾いだりするたびに、鳴る。抗がん剤の離脱症状なのかもしれない。もしくは、私が体調不良の底にある証拠か。『じゃーじゃー』便だ。 妖怪じゃーじゃーがあらわれた。 「起こしてあげたのはおいらだぜ

『いじめしごく60日目』

『がんかわいがり』60日目がはじまる。 おそらく、6月頃になれば『CT』『MRI』『レントゲン』等の検査をやるのだろう。前回は3月頃だったはずだ。それまでは、この『がんかわいがり』に、有用性があるのか誰もわからない。 たまには『がんかわいがり』の説明をしよう。 私のエッセイには、不勉強による『せいのほう語』が多い。これは禁じ手だ。私は、文章から重さを取り除きたい。全うな評価を得たいならこんな文章でエッセイを書いてはいけない事は知っている。でも、かるくしたい。 『がんかわいが

『猛人間注意 噛みます』

我が家に訪れた『ピンポン連打小僧』の件から、一気にここまで来た。 門扉の取り付けも終わった。あとは、どんなふさわしい文字で、セールスを断るかだ。『セールス不要 ブン殴ります』のステッカーも10日間くらいは貼り付けていた。しかし、これでは要らぬトラブルを我が家に招き入れることにもなる。『ブン殴ります』は剥がした。いまは黒字で、『セールス不要』と、小さな縦書きで『セールスお断りします。インターホンを押すな』だけだ。これだけでは、私には物足りない。セールス者にとっても、同様だろう。

『毒顔龍』

5/7日に、3クール目の投薬期間が終わった。 さあ、雨降りのなかの6日間の休薬期間がはじまる。 ところで、私の『毒手』は順調に薄黒ずんでいる。これが、だんだんと顔にまで広がりつつあるように思う。これは、当初から予想されていた副作用のひとつだ。ただ、私の『春の庭いじり』で日焼けした可能性もある。 日焼け止めと、帽子を被っての作業でもあったので、どちらの影響なのかわからない。それに『マルガリッタヘア』に変えたことにより、鏡を見る機会も格段に減っているので、いつからこのようになっ

『ごはん〇』

ごはん〇。 ごはんは腹を下しにくい。食べ過ぎなければ。 ゆで卵〇。 動物性タンパク質の摂取の必要にかられて食べてみたら、私の身体にはあっていた。 ゼリー飲料✕。 昨夜、水代わりにゼリー飲料で下痢止めを飲んだ。 『すぽぽぽぽん』の便だった。 ブルーベリー△。 ブルーベリーも、『すぽぽぽぽん』だった。 アーモンド△。 食べ過ぎなければいい。つまむ程度ならば。でも、私は私を止められない。 こちらも『すぽぽぽぽん』だ。 豆類△。 これがいちばん『すぽぽぽぽん』だ。 フェットチーネグミ

『ルンルンパラダイスヘッド』

サカナクションの山口一郎氏のドキュメンタリーを見た。 『うつ』であるという。氏いわく、「キャパシティを超えてしまった」 「だれでも、うつはある」、に私は同意する。 私は『不安神経症』と『むずむず脚症候群』を患っている。 名付けて『鬱鬱不安頭』という。 私のキャパシティを超えたきっかけは、『抗がん剤治療薬』だったと思う。 4日と半日で発症して、5日目で毎夜『自死』が頭をよぎった。 そして、抗がん剤治療を止めた。それから1週間、抗がん剤が身体から抜けてもその症状は治まらなかった

『日日是がんかわいがり』

二の腕にある、腹痛に良いとされるツボを押した。 翌日。酷くアザになって、しこりのようなものまで出来た。おお、私の身体と体調はどうなっているのだ。ツボを押しただけでアザになるのか。強気で押し過ぎたのか。アザは理解できる。しこりはなんだ。 まあ、点滴を打つところでなければいいのか。炎症が起こりやすい身体になっているのだろう。『ガンかわいがり』とはそいうものだ。 日日是病。日日是学。日日是がんかわいがり、だ。面白いではないか。 ふん。私の部屋の簡素な神棚に「なるようになりませんよ

『フラレ師』

クロサキナオさんの企画に参加してみよう。 癌のことばかり書いているからね。明るい話題がいいだろう。 もう、十年以上も前の話になる。忘れていたけれど、ちょうど、5月1日に私は、『フラレタ』のだった。私は心のなかでたぶん言った「ちょまてよ」、そのものまねギャグが当時すでにあったかどうかは、わからない。でも、それに準ずる「ちょまてよ」が、私の心を動揺させていた。 そして、あろう事か。私は、一瞬、バイクの運転方法を忘れた(本当にだ)。ギアチェンジがギクシャクしていた。「あれ、あれ

『ビタミンハシル』

なんてことだ。 来週の火曜日(4/7日)で、3クール目の投薬期間が終わるというのに、天気が悪くなるではないか。 来週の体調次第では、群馬~栃木~福島~新潟~群馬の日帰りツーリングを予定していたのに。 出来れば、道の空いている平日に走りたいのだが。 今の私にとって、気温は高ければ高いほどいい。 とにかく、腹を冷やしたくはない。使い捨てカイロもバンバン貼るつもりだ。どうか、気温よ上がってくれ。30度を超えたとしても、私は文句ひとついわない。インナーダウンに、腹巻きに、革ジャンか

『2クール目まとめ』編集、校正、テキトー中。2万字。コピーしただけなので、ルビがへんです。あとで直すかもです。

2時間早く起きる事にした。 睡眠時間を暇な『ガンかわいがり点滴中』の昼寝にあてる為だ。 思えば『2023年の夏の陣』のときの私は徳川方であった。 いまの私は『2024年の春の陣』の大阪方。極めて形勢は不利だ。 「いったいコイツは、なんの話をしているのだ」、私の頭はいつもどおりなので安心をば。 『2023年の夏の陣』など、所詮は盲腸癌のステージ2。敵は大阪城から飛び出た出城『真田がん』のみ。多少手こずったものの、徳川方(私)の圧勝に終わった。 此処である事件が起こった。『真

『寄る辺』

我ながら、よく毎日書いているな。と思う。 今年の大河ドラマ、『光る君へ』が、面白い。 紫式部だけでなく、それぞれの登場人物たちも『書く』ことを、寄る辺にして暮らしてるようだ。そのあたりが、いまの私にぴったりなのだ。 私も、いま、書く事を寄る辺にしている。まるで、平安貴族のようだ。 ドラマを観ていると「日記でも書いたら」という台詞もたびたび出てくる。歴史的な事実でもあるので、伏線でも何でもないことながら、いちいち面白い。これからは、『書く』という現代性の問題点も含めて、脚本

『くらり』

私には、立ちくらみの気がある。 また、我が家の1階のエアコン横には、あるはずの障子が、ない。 むかし、エアコンにリモコンが付いていない時代。エアコンのスイッチを押しにいって、私が腕を伸ばした瞬間に、気を失って窓側に倒れたのだ。障子は、ばらばらになった。窓硝子は無事だった。私が人生で倒れたのは、その、一度きりだ。 在宅していなかった両親には、帰宅後。兄弟で『プロレスごっこ』をしていたのではないかと疑われた。そのながれで、未だにそこだけ障子がない。それから、立ちくらみで倒れたこ