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-END展-死について考えてみる

行ってきました。
密かに話題になっていて、たくさんの来場者が。

END展 死から問うあなたの人生の物語

普段あまり考えることのない死について思いをめぐらせる機会を創出する展覧会。
会場では、死や人生に関するさまざまな問いを軸に、テーマと関連する「名作マンガの1シーン」をセットで展示。
一つひとつの問いと向き合うとき、それぞれの心のなかで、自分自身も気付いていなかった思いやアイデアが浮かんでくることでしょう。
END展HPより

死に対して、積極的に考えることないですよね。

私は納棺師のお志事で毎日痛感しているので
普通の人よりは死生観を意識して過ごしてます。


ここ2年間の内に世の中は様変わりして
亡くなる人も多くなりつつあり
あまり共感しなかった死について
身近に感じる人が増えたんではないかと思います。

END展は見やすい、手に取りやすい
マンガの1シーンの中に生きるヒントや死に対しての考え方を載せています。

質問形式で掲げているテーマで巡っています。
そこから受け取るメッセージを
自分でどう捉えるか考えてみてください。

※印象に残ったブースを書かせていただいてます。


死後の世界であなたが信じているものはありますか?

前回の記事でも書いた六道の話に基づきますが
輪廻転生をして生まれ変わると思う人も多いのでは?

六道のお話はこちらから💁‍♀️

生まれ変わりたいですか?

来世が選べるなら、生まれ変わりたい…
自分のまま生を終えたい…

生まれ変わっても自分がいいですか?
と言う問いにはこんな結果が(変動あり)

私はYES!に投票

自分に自信がない人が多い結果かなって思います。

自分の愛する存在の遺体は、どの状態だったら食べれると思いますか?

まず、質問にえっ?ってなりますよね(笑)

これは死を変換するという考え方です。

このブースが一番盛り上がっていて上手く写真が撮れてない

自分の愛する存在が亡くなった時、
死後どのような状態に"変換"するか考えたことはありますか?

遺体が焼かれて、灰になり、土に撒かれて、そこに作物が育つ。

あなたならどの状態で"食べられる"か?
これからには死者との関係性、信仰、生活などの分岐点がある。
死のタブーはどの時点から分岐し、形作られているのか可視化する試みだそうです。


簡単に説明すると…


亡くなったら遺体は
▶︎飢餓を凌ぐために食べる。
▶︎動物に食べさせる。
▶︎そのままの形で土に埋める。(土葬)
▶︎そこから作物が育つ。(木や草花や野菜)
▶︎灰となり焼かれ保管。(火葬)
▶︎焼かれたら煙となり匂いとなる。
▶︎火葬により発生した熱でお湯として飲む。
▶︎火葬により発生した熱により電気を点ける。

というように
亡くなった人を別のカタチで存在させるということ。

私は作物かな〜。

どんなカタチであっても食べたくない人。
この先、生きていくために肥料として育ってもらう人。

映画「蛇にピアス」でも彼氏が死んでその彼氏の歯を砕いて彼女が飲み込むシーンがありました。

「私のモノになった」
そんな台詞を言っていました。
これは愛のカタチになりますよね。


火葬文化が根付いている日本は
お骨をお墓に収めるという以外に考えられないかもしれないですね。


「老い」を違う言葉で言い換えるなら?

発酵という言葉いいですね(笑)
老いは誰にでも来るから逃れられない。


死ぬまでにやりたいことはありますか?

来場者は思い思いのまま書いていました。

死ぬまでにやりたいこと…
咄嗟に浮かばなかった。
世界中周るとかそんな事かな。
でも結局は生きているだけで満足!になってしまう。

だって当たり前のように生きている私たち
突然死ぬことなく生きているのだから
今に満足しなきゃ!過ぎた過去は振り返らない!

今ある些細な幸せを噛み締めること!


あなたの人生の中で死に関する印象的なエピソードは?

これはやっぱり納棺師のお志事です。

毎日死と向き合っているからこそ
大切な人、大好きな人には伝えるべきことは伝えたい。

やりたいこと、行きたい所は躊躇せず
挑戦してみる、行ってみる。

全て故人様から教えてもらったこと。


たくさんの気付きがあり
その気付きを誰かに知ってもらえるように
分かってもらえるようにnoteに書き留めている気がします。


最後に…

人生様々なことが起こる連続。
そこに一喜一憂するのも当たり前。
気負わないでほしい。

みんなそれぞれ寿命が決まっている。
それを知ることは出来ない。
だからこそ、今ある大切な時間を見逃さないように。

明日がちゃんと迎えられるように。



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