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Semi Lock Down 62日目(5月18日)

今日は月曜日。オンラインの学校がある日。いつものように状況を整えて子供は授業開始。私は片付けを行いながら環境を整える。

本当に人間は「忘れる生き物」だ。子供はこれからどうやって通学するのかなあとかぼんやり考える。まあもう14歳。彼は彼なりに「この長い自宅期間を忘れることが出来る」だろう。

自宅期間で良かったことに「私は本を買うことが我慢できない」がある。紙の本である。そして本を読むときに、とにかくニヤニヤしている。本を買うときに自分で決めてるマイルールはあるけど、それ以外は(予算内で)基本的に自分で好きに買っている。

息子を本屋に連れていく時は数時間コースを覚悟している。待ちくたびれないかって?大丈夫です。私も、本に埋もれていますから。

今回、自宅に止まる期間において「本が家にたくさんあったこと」は私にも、家族にもとても良かったと思う。アナログの完成された表現物を手に取ること、その表現物を自分が完全に主導権を握った上で味わうこと。この完全主導が自分の側にある行為によって得られる文章の楽しさ、そしてあまりに面白くてその文章に主導権を奪われる瞬間の快感を自分の部屋で味わえるのは最高に興奮する。

Twitterでこのスレッドを拝見した時、本当に考えさせられた。

息子は現在、数学や物理学が好きだ。その手の本はもちろん購入許可を出すのだけど、指南書以外に「数学や物理学を題材にした本やエッセイや小説」も積極的に読んでもらっている。

「解き方や説明もいいんだけど、自分が好きなものを自分以外の人がどんなふうに好きかを表現してる場に触れることの大切さ」

この視点の重要性を深く、深く痛感している。アナログの本は確かに最新の情報ではないかもしれない。正しい「答え」はそこにないかもしれない。でも

そこで完成された「1つの世界」がそこにある。それに無理に共感する必要もない。その世界を自分主導で体感(これが読書だ!)してそして途中でやめるのも、最後まで読み切るのも、何度も読むのも自分が決めていい。

この行為が人の中での表現の世界を広げること。落ち着いたらまた本屋に行こうと思う。

個人情報丸見えの店が多いのが本当に嫌なので、基本的に食事は自炊。今日は本当に普通の生姜焼き定食。こういう食事が、一番美味しい。


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