2020年のアートとの関わりを振り返る
こんなにアートに触れられない年は、なかった。
2020年がもうすぐ終わるわけだけど、こんなにアートに触れられない年もなかった気がする。触れられないと記録に残せなくなるってこともよく分かった。私にとっての2020年は「今までの様にアートに触れられなくなった年」になった。
毎週、時間があればなんとかして芸術に触れていた。シンガポールからクアラルンプール に転居してもなんとかこの「芸術に触れる行為」を続ける努力をしていた。しかし、今年になって「芸術に触れる行為」そのものが出来なくなることが増えた。
クアラルンプールは基本美術館は閉鎖になった。そしてギャラリーが細々と開く様になった。ギャラリーは大ぴらに「開いてます!」と言わなくなった。この様な事態になる前に通っていたギャラリーにはコネクションがあったので「開いてますか?」と聞けば訪問可能時間を設定してくれる様になった。
ギャラリー訪問は禁止ではない。でも積極的に推奨はされない。それは「不要不急」だから。なので静かに静かに既に交流があるギャラリーに事前に予約を取って訪問を続けた。
多くのイベントがオンラインで行われた。それなりに参加を試みたが、途中から記録に残す気力が著しく落ちた。ただ、noteやSNSに少しでも軌跡は残したので出来れば、出来れば記録を整理したい。
それにしても、こんな世の中になるとは思わなかったね。今、分かってることは「以前の世界には戻らない」ってことだけ。
私の感覚に限った話であるが、正直クアラルンプールのアートシーンはちゃんと動いてる感じはする。売り手と買い手のコンタクトも積極的に行われている様だ。ただ、見えなくなっただけだ。
ギャラリー関係者に話を聞いても「イベントができなくなったことは悲しいねえ」とは言うけどなんか余裕がある様に見えた。ギャラリーで出会うコレクターさん達も悲壮感は感じなかった。
うちは子供がY10になるのでY11に行われる試験対策でマジ大変。勉強すごく忙しいので気を抜かずに頑張っていきたい。
このCOVID-19がある世界は「ある層は総攻撃を受け、別の層はかえって裕福になっていく」世界である。この点が、天災や経済的ショックと違う点でもある。裕福になる層のために犠牲を強制される層がある。
自分は在留外国人として、どの層にも属していない。だからこそどの層にも迷惑をかけない様に感染関わらない様に、そしてきちんと生活できる様に過ごしていく。これしかないなって思う。
noteには記録は残ってるのでいくつか写真を記す。
来年はいつもの様に「2021年に観たベスト展覧会」を書けます様に。