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坂口恭平×有賀薫 公開cook対談「料理とは何か」をオンラインで拝聴しました。

コロナウイルスでみんな生活がドタバタしている。私もバタバタ。今、アジアはみんなバタバタである。でも、今日はどうしても観たい配信があった。いつもだったらあれしなきゃこれしなきゃなんだけど、でも今日はいいのだ。何もしない。これを観るのだ。

実はこの対談、楽しみで仕方がなかった。勝手に熱く語ってました。

私は日々料理を作ってるわけだけど、私の中では「料理」っていうのはあくまで「死なないために作ってる」だけだ。私は自分に超自信がないけどすごくかっこつけてふてくされたいるようなタイプだ。本当は人と交流することも好きじゃない。でも、「料理」は生物的に交流できる。無駄に話さなくていい。だから料理はやっていた。どちらかというと、料理は得意だ。

私を知ってる人は「料理をする人」「お弁当を作る人」のイメージがあると思う。「東南アジアで日式のお弁当を作る人」っていうイメージ。あってます。

自分で料理を作ることは、私にとって「生きてていいよ」って承諾をもらえる行為だ。弁当があるから、弁当食べる時間までは、生きてていいよ。承認をもらえたような気がする。坂口さんが「料理を作ることで明日も生きていける」って感覚はすごく、すごくわかる。

そして同時に「僕にとって料理はホスピタリティ」って言い切る坂口さんに潔さを感じる。私、自分だけなら数日食べなくてもいい(毎日栄養剤でもいい)。でも弁当という形で世界を作ること(まさに食べたいものが弁当で、その弁当箱の中身をイメージ)が私の中での心の安定を生むことができる。

弁当箱という縛りがきっと私にあってるんだと思う。

ちなみにみんな「料理をワクワク作りたい」っていう要望にびっくりした。私、料理作るときに一番呟いてる言葉は

「ああ、めんどくさい」

ですから!無意識にずっとそう言ってる。無意識にそう呟きながら30分程度でガーっと作る。家族にはよく尋ねられる。

「めんどくさいからパパッと作ったっていつも言うけど、めんどくさいって気持ちがない状況で作ったら何ができるの?」

なんでしょう。きっと作らないかも。私は「食べなきゃいけない」「食べてもらわなきゃいけない」から料理を作る。どこかに出かけて食べるものを探すっていう行為の方がしんどい。

「今、食べたいものを考える。それだけ」

って坂口さんお言葉には衝撃を受けた。みんな考えすぎなのかもしれん。子育てして、離乳食の時とか「どうして食べてくれないの!」ってブチ切れたことを思い出す。本当に余裕がない。だからこそ好きなものを食べればいいって言い切れるお二人の美しさに感動した。でも、今、混乱しまくってる人の気持ちもわかる。わかるよ!離乳食食べてくれないとムカつくよね!私、息子に一生懸命作った一口おにぎり、全部壁に叩きつけられたことある。

そのほかにもパワーワードが次々と爆誕。

「最大の栄養は「自分の願望が叶ったものを食べる」」
「料理は、快感」

そうなのか。。私は作ることだけが「自分の願望」だと再確認。。(食べることは私の欲望にはない。食べる行為は正直めんどくさい。外食は、家族が選んだ店に行ってその中で食べて苦しくないものを選ぶので十分。。満腹感も、苦しいし。)料理を作る時、誰かのために作らなきゃいけない、その誰かの反応を待ってる人が多いのはわかる。それが大変だから、料理はしんどいかもしれない。でも辞められないんだよね。

ここで人間の反応なんてどうでもいい。素材と話して素材が楽しんでくれればそれでいいじゃん!って坂口さんが言い切ったのには正直驚いた。そしてなんか超イカしてる!って思った。そう、みんななんか反応を気にしすぎかもしれない。

私は「弁当箱に入れる」ということで食事を食べること、食べる行為の結果を観ることより「世界を完成させる」ことが可視化できるので、家族がどうだこうだって言うのをあまり気にしないでいられるのかもしれない。

そして予想してなかったんだけど「ミングル」の話!本当に興味がある。ミングル。片付けが大嫌い、でも片付けを簡単にできる環境を作れれば食事を作ることが「楽になる」という考えから作られたミングル。いいなあこれ。実物見てみたい。そしてびっくり!90万円って安くね???帰国したら欲しい。あ、でも人が集まる環境では絶対ないので必要ないかも😭。でも、有賀さんのお話からすると男性の台所感が変わるってことは旦那さんの意識改革にいいかも。。なんていろいろ考えてしまった。

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最後に坂口さんの歌も、楽しかった。このいきなり感って本当にいいよね。快感のみと純粋に向き合ってる感じがいい。

そして有賀薫さんも絵からスープに入ったとは知らなかった!様々な寄稿をされてるからてっきり文章の人なのだと思ってた。(拙ブログを読んで頂いていたとご本人から聞いてびっくり&大感激したことある。)坂口さんは「薫ノート」作りましょうよー!っていうお話を有賀さんに提案していたけどぜひ、書籍化してほしい。

「みんな人間と話をしすぎてる」

坂口さんのこの言葉はとても心に残っている。もっと人間意外と話そう。

最後に、明太子パスタにはレモンなのか。。東南アジアだから明太子を探すことから始めちゃきゃいけないんだよ。。どこかで出会えますように。。。

ちなみにご飯はもちろん事前に用意済。刺身の切り落としの海鮮丼と昨日作ったチキン野菜スープにほうれん草追加。美味しゅうございました。

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