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この危機が「普段通り」の呪縛を解き放つきっかけになってほしい。

COVID-19が日本で拡散が始まってしまったようです。それにしても日本の行政に危機感を感じないのは何故なんだろう。

生活は普段通りでいいと思うんです。私の住むクアラルンプールでも、数週間前に行ったシンガポールも生活圏は普段通りです。皆、休日は近所に出かけますし外食もしています。仕事も行きますし、学校も開催されています。

でも。皆それぞれに対応をしています。

・学校での集会の自粛、延期
・イベントの中止、延期
・イベントを開催する場合は辞退を希望する人への措置の事前告知
・機関において入退室の際に検温、熱がある人は入室不可と先に提示(異論は認めない)
・インターネットを活用したオンラインでの会議、イベントの実施

後、政府から定期的に情報が公開されています。この情報を基に皆、それぞれの生活の変化を受け入れてなるべく「普段通りに」生活しています。

患者がどこでどんな風に見つかり、どこの病院にいるかが明確になっているので皆、その情報を基に生活をします。イベントが中止になってもクレームは受け付けません。そもそも中止に対して文句を言う人はいない感じです。

無理にイベントを決行しても感染を広げるだけです。日本でマラソンが本日開催されたことには正直驚きました。事前検温や辞退者救済措置が事前にあったことを願わずにはいられません。。

後、インターネットの普及率も重要なポイントと感じます。政府からの伝達、広報が各自のスマートフォンやパソコンに確実に届きます。

そして救済措置もそれぞれの国で明確になっています。日本は際立って救済措置に関して消極的です。

日本の行政の動きは本当に遅い。民間の方のようですがこのようなサイトが出来上がりぜひ応援したいと思っています。素晴らしい動きです。こういうサイトにこそ前澤さんがどんっと投資してほしい・・

普段通りに生活することは、予定を決行すること、新しいことを何もしないことではありません。情報を収集し、試行錯誤を繰り返し、その結果を共有してみんなで状況改善に進む。これだけのことです。

普段通りに生活しているから何もしなくていいなのではない。COVID-19が恐ろしいのは病気としての側面ももちろんですが「経済と密接に結びついていること」です。世界経済が今、密接に結びついています。現在のこの状況で出来ること「状況把握」「救済措置」「対策」を打たない国家は信用度が没落し、この世界経済から確実にはじき出されます。だって、また何かあったときに対応できないもの。

今や、個々で勝負する時代に突入したことを強く実感します。パンデミックを起こしたじゃねえかと日本人であることで差別されないようにするにはその人にとって「日本人であること」以上に「その人個人が必要な存在であること」を証明すること。

この状況を改善のチャンスと捉えている動きがアジア各国で見られています。日本でもそのような動きが加速することを心から願っています。