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2019年印象に残った展覧会10+1

気がつけば2019年もあと少しで終了。相変わらず飛び回りまくった1年でございました。今年も美術ブロガーとして印象に残った展覧会をまとめたいと思います。

多分「これを日本語で記録してるのあんただけ」的な側面が強いのですがもうこのまま数年は突っ走る所存です。時々思い出して頂ければ幸いです。

あと、自分としてはもう少し、あと少しちゃんと記録にちゃんと残したい。
来年は、、もっと。。頑張る。。。
では印象に残った展覧会、どうぞー。

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国立新美術館「クリスチャン・ボルタンスキー lifetime」

うちの息子さんは「僕がお金持ちになったらボルタンスキーの作品を買う」と
公言するほどのボルタンスキー好き。(何故かは不明)
私的には庭園美術館での展示が個人の思い出として
とても印象深かったんだけどこの展覧会はまさに「集大成」でした。
圧倒的な表現力とメッセージ性はさすが。
でもここに選んだのは今年「瀬戸内国際芸術祭」で豊島の作品に
ちゃんと触れることができたからってのはある。
ボルタンスキーはやはりホワイトキューブ以外での体験と合わせて楽しみたい。

瀬戸内国際芸術祭・大島

毎回訪れている瀬戸内国際芸術祭。第一回から家族で訪れている。
しかしそれなのに、何故か行く機会に恵まれなかった大島。
今回「大島は絶対に行くべき」と言われ訪れたんだけど
本当に素晴らしかった。
島であること、島で表現すること、島で生きて、死ぬこと。
そして島を訪れること。
何度も訪れて、何度も考えたい忘れがたい体験になりました。

Snow contemporary「竹内公太個展「盲目の爆弾」

竹内公太さんの作品にはいつも魂を抜かれる。今回の映像作品は気がつけば49分が経過していた。
常に激しいわけではないのにとても深く、深く語り掛けられる作品。彼は自分で実際に綿密に調査を行い
自分の思いを自分の方法で表現する。
日米をまたいだ調査をもとに第二次世界大戦時の日本軍が投下した風船爆弾の歴史を題材とする新作映像
「盲目の爆弾」は個人的に福島の会津に実父の墓参りに行ってきた私には深く語りかける作品であった。


The Black box「Democracy In Action exhibition」

ブログで選んだ展覧会の中で1つ選べと言われたらこの「Democracy In Action exhibition」を選ぶ、私の中で一番衝撃を食らった展覧会。
東南アジアにおいて表現においてどのように戦っていくかをライブで体験。
マレー語がわからないので内容はわからなかったけど。シンポジウムは熱気に溢れていた模様。版画のワークショップはガチで最高でした、


Fost Gallery「No Substance by Zul Mahmod and Joyce Toh」

「音の彫刻家」と評される Zul Mahmodさんの個展。音だけではなく彫刻表現の美しさに思わず全身で見惚れる。
こういう作品はギャラリーで完結した世界で体感するとより楽しめますね。
ちなみに Zul Mahmodさんも今年の瀬戸芸の小豆島に参加されてました。


高雄市立美術館「太陽雨:1980年代至今的東南亞當代藝術」

東南アジアに転居して5年が経過。アジアをわかってると思っていた自分を自ら往復ピンタしたいと衝撃を食らった展覧会。東南アジアの歴史に対して日本人としてどう向き合うか。キュレーションの大切さとピースの力強さに心が震える体験をした。「日本で観たお気に入りの展覧会が外国で巡回したら行くといいよ」と私が周囲の人にお勧めする根拠の1つである展覧会でした。


MIZUMA ART GALLERY「岡田裕子展「ダブル·フューチャー」」

自分の体内に感じる宇宙。そしてその宇宙を自分以外の生命体とどう共有するか。
美しいオブジェを愛でながら感じる内なる宇宙と直前に頭部負傷で8春縫うという
アクシデントを思い出しながら自らの内側と未来と対話出来たのは楽しかったです。


Museum MACAN 「Xu Bing: Thought and Method

美術好きなら行っときなさいと私が報恩を絶賛お勧めするMuseum MACAN 。この美術館は「この展覧会が好き!」で溢れている。Xu Bing:の作品がここまで自由に寛いている展覧会、なかなかないのではないか。遠くでも観ても、近くで見ても、美しさが際立つ展覧会でした。


Wei-Ling Gallery 「Anida Yoeu Ali「The Buddhist Bug」」

なんの予備知識もなく行って、本当にびっくりした展覧会。
ここまでダイレクトな表現を体全体でぶつけてこられると本当に清々しい。
カフカの変身とか色々思想を引っ張りして言語化してみるんだけどそれ以前にとにかくびっくり!させられた。現代アートってこうであってほしいって思う。


National Visual Arts Gallery Malaysia 「Chang Yoong Chia retrospective exhibition - Second Life 」

なんて美しいの種類が多いんだろう?と思わずため息が漏れた展覧会。
そして現在住んでるマレーシアのアーティストをもっと知りたいって思わせくれた展覧会です。
本当に表現の多面性には驚かされる。
2020年はクアラルンプールビエンナーレがある。
今年はもっとマレーシアのアーティストを追っかけたい!O

One more thing,

「あいちトリエンナーレ2019」

いろんな意味でとても印象に残りました。
私自身内覧会、パーティー、そして初日と参加する機会を頂き「表現の不自由展」をみることができました。
あの展示を7月31日、8月1日にみることができたことに感謝します。

そして「あいちトリエンナーレ」は楽しい作品も沢山あったんだよ!と言うのは声を大にして言いたいです。色々な議論を経てどうぞ次回も開催してほしいと思います。