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もう既存のメディアは必要ないのかもしれない

先日ちょっと家族で旅行をしてきました。東南アジアに住むと本当に気軽にあちらこちらに行けるのが利点。今回はかなりマレー色の強い場所に行ってました。周囲にはイスラム教の服装の人ばかり。こういう場所ではなるべく私も足は出さないようにしています(まあ普段から出さないけど)

マレー色が強い場で、とても有名なブランドがあります。それは、ユニクロ。ブルカと呼ばれるイスラムスタイルの服装の下に着ている服、実はユニクロの綿のパンツ(ステテコ、ニラコ)を履いてる人がすごく多いんです。

海辺を散歩してる彼女たちの服の隙間から見える花柄のステテコはまじで可愛い。ちなみに見えるのもちょっとという人は男性用のステテコをロングパンツのように履いてる人もして、これもまた素敵。

イスラム圏ではハナ・タジマというムスリム向けのデザインブランドもあって。これがまた素敵なんですよ。

という訳で常に「ユニクロってすげえな」と思ってる私ですが、先日そのすごさをMAXで感じることがありました。

ユニクロが発行したオリジナル雑誌「LifeWear」がすごいんですよ。

この雑誌、旅行帰りにふらっと思いついてユニクロでもらってみました。あまりに綺麗なスタイルに「いくらですか」と聞いてしまい「無料よ!」とお姉さんに微笑まれ気持ちよく頂きました。

そして帰り道読んでみたのですが。。。何ですかこれは。

まず、デザインがすごい。

ユニクロしか原則扱っていないはずなのに、ほんと、おしゃれ。これはそれぞれの国での活動やデザイン、インタビューがユニクロに絡めての掲載になってるので商品だけでなく商品でて展開された世界観がすごいんです。このホーチミンガイドなんて無料で読むのが申し訳ないくらい充実。これ、日本国外で読んでるから尚更そう感じるのかもしれないけどすごいおしゃれ感満載です。すごいわ。

そして登場人物がすごい。

ロジャー・フェデラーのインタビューなんてどうして出来んの!って思いましたが3秒後に「そうかスポンサーだった」と思い出しました。ということは、自分の中で思い通りにできてるってことですよね。次は錦織圭くんかな。

そして流通展開がすごい。

ユニクロは世界展開してるので、この世界展開の流通網にこの雑誌はそのまま乗せられるので流通コストがかなり軽減できてるはず。この雑誌がユニクロがある世界中の店舗に置くことが一から始めることを考えたら相当安価でできてるってすごい。そのコストを制作やデザインに使えてるんでしょうね。。

最後に、日本語イメージアップに大貢献。

これ、最初全部英語だと思ったんですよ。そしたら日本語もちゃんとあって。日英バイリンガル展開なんですよね。まあ日本店舗に置くためって言えばそりゃそうなんですが、でもこれってすごい日本語のイメージアップですよね。インタビューなどを見てるとほぼセンテンスを合わせてデザインしてくれてるので日本語の勉強、英語の勉強にもなる。

そしてしみじみ思うこと。もう、既存のメディアの時代は終わったのかもしれませんね。

私たちは若い時は「どこどこのメディアに掲載されてる」ことでその情報の重大さを測ったものです。でも、今はもう既存の雑誌やテレビメディアより、「だったら自分で作っちゃおう」の時代になったんでしょうね。自分発信の環境作りが今後の自分メディアの発信力を占うのでしょうね。

でも、でも、まずは中身です。中身が大事。

この中身においてこの「LifeWear」は本当に充実しています。じっくり読んで勉強させて頂こうと思っています。