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愛媛県 新居浜市 「別子太平記」の旅   :小さな旅 ひとり旅 旅行 旅行記 愛媛 新居浜 LowVision

私の小さな旅 #4 別子銅山の遺構を巡る旅

旅の準備

新居浜市を訪れる前に、是非読んでおいていただきたい本があります。

井川香四郎著
「別子太平記 愛媛新居浜 別子銅山物語」

です。世界有数の銅山で日本の近代化に大きく貢献した新居浜の別子銅山の物語です。
話は戦国時代から始まり、感動的な人と人の出会いと絆、そして、地域の人々と共に発展していった住友の別子銅山の物語です。
この小説を読むと、新居浜の銅山の遺構や山々を歩いてみたくなること必至です。まずはご一読ください。

新居浜を舞台にした映画
「ふたつの昨日と僕の未来」
監督:大森研一
出演:佐野 岳、相楽 樹
これらを鑑賞した後で、新居浜をゆっくり巡る旅をお楽しみください。

<注意>
準備の際、YouTube などで動画を見るのは極力避けた方が良いと思います。動画でしっかり予習して行くと、なんだか確認するような旅になってしまい、感動が薄らいでしまいます。

最初にここに行こう!

まず、別子銅山の歴史を知るために広瀬歴史記念館と別子銅山記念館を見学しましょう。

広瀬歴史記念館

広瀬歴史記念館には、別紙銅山の近代化に貢献した広瀬宰平について、展示や映像などで分かり易く紹介している資料館と、自宅兼迎賓館であった旧広瀬邸(国指定重要文化財)かあります。
模型や映像を駆使した展示で、楽しく学べる空間です。

広瀬歴史記念館
愛媛県新居浜市ホームページ
https://www.city.niihama.lg.jp/soshiki/hirose/

別子銅山記念館
住友の歴史 | 住友グループ広報委員会
https://www.sumitomo.gr.jp/history/related/besshidouzan/museum.html

別子銅山をテーマとしたテーマパーク
「マイントピア別子」

子供や家族で一緒に銅山について学んだり楽しんだり体験できるテーマパークです。鉱山鉄道に乗ったり、実際の坑道に入って体感したり、砂金掘りなどの体験もできます。しっかり遊んだ後は、温泉も併設しているので、お風呂に入って渓流の音を聞きながら旅の疲れを癒しましょう。

マイントピア別子 東平(とうなる)ゾーン

東平歴史資料館があり、別子銅山の貯鉱庫跡等の産業遺産が残っています。東洋のマチピチュとして有名です。マイントピア別子からバスが出ています。

マイントピア別子
https://besshi.com/
鉱山観光
https://besshi.com/yougaku/kozankanko/

新居浜をのんびり歩く & サイクリング

新居浜をゆっくり散策するためには歩いて巡る旅が最高です。(それは、私の好みです。笑)多くの方は歩くのはちょっと...ですよね。
駅前に、レンタサイクルがありますので、サイクリングで巡る新居浜をオススメします。

新居浜駅に向かって左側に「あかがねミュージアム」があります。入場は無料で、新居浜の祭で使う太鼓台の展示や360°シアターを見ることができます。シアターでは、新居浜の祭りや「別子太平記」も上映されています。
ギャラリ-には新居浜の物産や案内パンフレットなどもありますので新居浜の散策地図などを入手できます。
カフェもありますので、ちょっと一息としても利用できます。私はここの「厚焼き玉子サンド」が大好きです。

新居浜市総合文化施設・美術館
あかがねミュージアム | 創る・学ぶ・育む
https://akaganemuseum.jp/

戦国時代の新居浜を歩く

金子城跡と生子山城跡

金子城(かねこじょう):金子山城(かねこやまじょう)は、新居浜市にある標高約80mの山頂にある戦国時代の山城です。
1585年 天正の陣において、秀吉の命を受けた毛利の小早川隆景が四国征伐のため侵攻してきました。金子元宅は高尾城を拠点に抵抗したが、(西条で戦死しました。金子城でも籠城し抵抗したが落城しました。
現在は、滝の宮公園として遊具や展望台が接地され市民の憩いの場となっています。
(新居浜市指定史跡)

生子山城(しょうじやまじょう)

エントツ山から標高300.3mの山頂を城跡とし、曲輪や堀切が残っています。
生子城跡は、山根公園のきたにあるエントツ山登山口から登ります。大山積神社奥宮を通過し尾根に出ます。尾根を進むと生子山城跡の標識があり、さらに進むと標高300.3mの地点です。さらに足を延ばすと見晴らしのいい痩せ尾根に出ます。周囲が360°展望でき絶景です。秋には紅葉が美しく、私のお気に入りのスポットです。
注:登山道は、狭く険しい場所もあります。痩せ尾根を通過する場所もありますので注意が必要です


新居浜市のシンボルともいえるエントツ山にある煙突


生子山城は痩せ尾根を通る道もあり注意が必要
生子山城手前から見た新居浜市内

別子鉱山鉄道跡を歩く

別子鉱山鉄道(住友金属鉱山下部鉄道)は、1977年まで新居浜市において鉱石や旅客輸送を行っていました。
鉱山鉄道は配線となりましたが、その遺構は、遊歩道・サイクリングロードとして保存されています。旧駅舎やトンネルが当時を忍遺構として楽しめます。
金子城跡と生子城跡を訪ねる際、「滝の宮公園」から「山根公園」までの間をこの鉱山鉄道跡の遊歩道を利用すると心地よい時間を得ることができます。
この遊歩道の近くに日暮別邸記念館もありますので、合わせて見学されることをお勧めします。
日暮別邸記念館
日暮別邸は、明治39年、住友家の別邸として四阪島に建築された木造2階建ての洋風建築物です。老朽化が進んできた為、新居浜市内に移築復元したものです。
https://www.sumitomo.gr.jp/history/related/higurashibettei-museum/

ウォーキングマップ
ウォーキングコースを歩いて完歩賞をゲットしましょう!
愛媛県新居浜市ホームページ
https://www.city.niihama.lg.jp/soshiki/hoken/walkingmap.html


鐡道の線路と遊歩道
JR予讃線の下を通っていた
歩道と自転車道が整備されている

登山道を歩く 銅山超への道

別子銅山の集落にある住宅、学校、劇場、接待館などの跡が保存されています。銅山超までは登山道となりますので、登山経験のある方と一緒にいかれることをオススメします。

別子銅山に登ってみよう!
https://angelcymeeke.web.fc2.com/bessi/a_1.html

観光情報 - 愛媛県新居浜市ホームページ|四国屈指の臨海工業都市
https://www.city.niihama.lg.jp/life/3/

にいはま紀行
一般社団法人 新居浜市観光物産協会
https://niihama.info/

別子銅山 | 住友の歴史 | 住友グループ広報委員会
https://www.sumitomo.gr.jp/history/besshidouzan/

以上、新居浜市の別子銅山の遺構を巡る旅を紹介しました。日本の近代産業の発展の裏には、公害や住民と企業との摩擦などさまざまな問題が生じてきました。
しかし、新居浜の別子銅山の発展においては、住民と共にあるという住友グループの基本理念が貫かれ、さまざまな難問を住民の視点で解決してきました。住民からの訴えではなく、企業が率先して公害や災害対策に取り組んできた歴史を知り、別子銅山の遺構を巡る旅において大きな感動を得ることができました。
現在も住友と新居浜市民との絆は継続されています。
新居浜での旅は、心がほっこりする旅となることでしょう。西条もすぐ近くですので、石鎚山登山や名水めぐりも併せてお楽しみいただけると思います。

新居浜、西条に宿をとり、ゆっくり散策されるとこの地域の良さがわかっていただけると思いますよ。
西条は、「ほどよい田舎」で心地よい生活ができ、移り住むには絶好の場所だと感じています。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。明日も皆様にとって良き日になりますように...。


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