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まだよく知られていないHSPのこと【前編】

20年来の友人が、HSPだということをカミングアウトしてくれた。
友人が話してくれたとき、
正直、「HSP」という言葉やその特徴や、HSPの気質を持っている人に周りの人がどのように接するといいのか?など、何も知らなかった。

「私だけどうしてできないのかな?」
「どうして私は人付き合いが苦手なんでかな?」
そうやって生きづらさを抱えて、いつも悩んで来た
そのHSPという気質の影響だとわかって少し気持ちが楽になった

という話を聞いた。

彼女は、昔から、とても優しく、繊細で共感力の塊のような素晴らしい人
少し繊細で、傷つきやすく、面倒見がいいあまり疲れやすかったり、大勢で行動したり、教室にいるのは苦手な面もあった。

それらを全部をひっくるめて、私にとって、とても大切な人だから、そのカミングアウト前後で何かが変わるわけでもない。

だからこそHSPということについてもう少し詳しく知りたいと思って調べてみた。

HSPとは何か?

■HSP:High Sensitive Person 
日本語に訳すと「敏感過ぎる人」「とても繊細な人」
■5人に1人くらいの割合で存在する(単純計算で1クラスに8人はいる)
■HSPは「気質」という位置づけで、気質は生まれ持ったものであり、性格や環境により後天的に身につくものではない
■幼いころから、生き辛さを感じて悩んでいるひとが多い

HSPの9つの特徴

■共感しやすい
「ミラーニューロン」という細胞の働きが強いため、他人に共感しやすい

近くで誰かが怒られている 
→ まるで自分が怒られているような辛さ
悲しんでいる人がいる
→ 自分のことにように悲しくなる

■人混みが苦手
周囲からの刺激を受け取りやすい(光・音・におい・触覚など)
大勢の人が一斉に動き、喋り、感情を表現している人混みでは頭がいっぱいになり「人酔い」してしまう
■騒音が苦手
■眩しい光が苦手
■痛みに敏感
■ニュース番組が苦手
・事件・事故・災害の報道が苦手。HSPの人にとって刺激が強すぎる。
・共感しやすいこともあり、自分もつらくなってしまう
・暴力的な映像・映画・ドラマも苦手
■心が傷つきやすい
■コーヒーが苦手
・カフェインに対しても敏感。
カフェインは中枢神経を刺激する作用があり、刺激が過剰になると、心拍数の増加や不安・不眠をもたらす
■自己肯定感が低くなりやすい(2次的なもの)
非HSPと比較され「人見知り」「すぐ泣く」「繊細すぎる」と言われた経験から、劣等感を覚えるようになったことがあげられる(アーロン博士によれば)

HSPの長所・感受性の高さは、強みでもある!

■優しい
・細かい所に気づきやすく、場の雰囲気や周囲の人の感情を敏感に察知することができる
・困っていた人がいたら助けたくなる「優しい人」
・「声をかけよう」「話を聞いてあげよう」と気を回し続ける傾向があり、優しすぎて自分が疲れるとはいえ、親切

■遅刻しにくい
・遅刻することへの不安が強いため、早めに行動をする人が多い
・約束の時間を守れる

■細かいことに気づく
・注意力や観察力の高さは才能
・慎重さ正確さが求められる作業において能力を発揮する

HSPの原因はなに?

①脳の「扁桃体」と言われる部位の働きが生まれつき強い。扁桃体とは:不安や恐怖を感じた時に活動する部位
②「セロトニンを運ぶポンプの働き」が生まれつき弱い、結果として、扁桃体が過敏な状態になる

周りの人はHSPの人にどうしたらいい?

■負担を減らそうと気遣ってくれようとしている気持ちすら、HSPの人は敏感に感じ取り、逆に迷惑をかけたと恐縮してしまうひとも多い
■まず、周りの人自身が居心地よく過ごせているか?を振り返るのと同時に、あなたの周囲の人も快適過ごせているか、少しだけ気を配ってあげましょう

次はセルフケアの方法について【後編】に続く

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