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上海に行った時のこと

もう何年も前の話なのですが、夫と二人で上海に行った時のことです。都心部だけでなく、郊外にも足を伸ばしてみようということになり、バスで小一時間ほどのところにある古鎮、朱家角(ジュージャージャオ)へ行きました。古鎮とは古い町という意味だそうです。「こちん」と読みます。

川が流れていて、その周りに趣きのある建物が立ち並ぶ、とてもエキゾチックなところです。ちょっとアノ世っぽい感じがする、千と千尋の神隠しの世界のような場所でした。

そこへ向かうべくバスに乗っていた時のこと。デコボコした道へ差し掛かり、それでも運転手さんは構わずグイグイと運転していきました。中国ならではといった感じ。当然、バスは揺れますね。揺れるというか上下に激しくガターーン‼です。

その時、後ろに座っていた、家族連れで来ているとおぼしき中国人のおばさんが、「アイヤ〜ッ‼」と叫びました。二回大きく揺れたので、二回(笑)

運転の荒っぽさは怖かったんですが、なんだかその叫び方に脱力して、思わず笑ってしまいました。私達が笑っていることに気がついて、おばさんたちも笑った。

何かショックなことや問題が起こった時、「アイヤ〜‼」と呟いてみれば少し深刻さが軽減されるような気がしますね。書いていて、いまふと思いついただけですが。

中国の人の、こういう大らかでちょっぴりユーモラスなところ、私は好きです。電車に乗る時ギューギュー押したり割り込んだりするのも、こだわってないから。マナーとかなんとかに。逆にこっちが押したり割り込んだりしても、何とも思わないんじゃないのかな?と思い試しにやってみたんですが、誰にも睨まれなかったですよ。それはそれでいい文化だな、という気がします(^^)

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