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DAY21 子どもとNZ 2024 何も出来ない親の気持ち

(2024年の一年間、高校生の娘と小学生の息子、そして母である私の3人で「ニュージーランド暮らし」を決行します。このチャレンジの準備から現地での暮らし、帰国までの事実、そして気持ちをココに記録しておこうと思います。)

NZの図書館

どこかで前にも書いたのだけど、わたしは図書館が大好きです。
引越しをするなら絶対に図書館の近くがいいと思っていました。

日本でも近くの図書館、遠くの図書館、電子図書館、いろいろ物色(?)していました。

何が好きなのか。

ものすごく「読書」が好きなわけではないのです。
では一体図書館のどこが好きなのか。
それは、

たくさんの本の中をゆっくりと歩く時間が好き。
目に入ってきた本の中から「ん?」と何かを感じる瞬間が好き。
全く考えていなかった(と思っていた)はずなのに、「ああ、これを探していた!」と思うような出会いが好き。
以前雑誌や新聞で取り上げられていた本を偶然みつけた時のビンゴ感(?)が好き。
娘に、息子に、夫に、「ああ、これいいかも」とか「これ役に立つかも」など選ぶ時間が好き。

というわけで、実際「読む」ことも好きだけれども、どうやらわたしは「本と出会うこと」が好きなんだな。

と、今こうして書きながら気づきました。

本との出会いは、本当は偶然なんかではなくて、きっと今わたしが必要としているものなんだ。と思います。

本棚の間をゆっくり歩きながら、勝手に目に飛び込んできた、というよりは、頭の(心の?)深いところにすでにある何かを探し出そうと必死なのかもしれません。

そんなわけで、歩いていける場所に素敵な図書館。
最高です。

ようやく(インターネットについてはモヤモヤ中だけど)生活も落ち着いてきたので、
その図書館でカードを作ることにしました。

まずメンバーになるには、オンラインで住所やその他諸々の登録を済ませておく必要があります。
住んでいる家がこの街にある。と考えただけで嬉しい。

その登録の後に届いたメールを受付で見せて、住所を証明する何かを見せなくてはいけません。
この時点で銀行などまだ開通しておらず、住所の入った手紙もありません。

それを知っていたので、先日携帯の請求書がきたSPARKという携帯会社のストアで「紙の請求書はもらえないのですか」と聞いてみたら、

ネバープリントアウト

と言われました。
そりゃそーだ。メールで届いているんだし、それをどこかでプリントすれば良いのか。

と思いながら、今日に至りました。

どこかでプリントするの面倒だなぁと思い、一か八か、こないだ車を買った時の請求書を見せたらすんなりOKでした。なんならチラリと見ただけでした。

(というか、まさに「プリントする」のは今いるこの図書館でできることでした。)
(そしてきっとメールを見せれば済む話だったのだろうな。)

とにかく無事図書館のメンバーに!

本を借りる以外にできること

・レゴクラブやミシンクラス、手話クラスなど無料クラスが盛りだくさん
・ギター(エレキもアコースティックも)が2ドルで借りられる!
・レゴやおもちゃも借りられる(ミシンも!)
・併設のカフェで買ったコーヒーやお菓子を持ち歩いてOK(飲み食いOK)
・普通のプリンターはもちろん、3Dプリンタからミシンなど最新のマシーンを利用できる
・お金さえ払えば最新の(人気の)本が読めたりするけど、返却が遅れたりするとお金がかかる(日本では常習犯でした、気をつけなくちゃ)

貸し出しは全て専用の未来的なマシーンでピッピ。(説明になっていない)
返却も専用の棚に置くだけで隣の画面に自動的にピッピと表示される仕組み。

はじめて借りてきたのは息子に読み聞かせたい絵本をたくさん。
なんとなく・・・・HOMEがつくタイトルばかり。

早く新しい生活に慣れますように。この家が「HOME」になりますように。

ガスが来た!

家に帰り、ここ最近の日課。
車を停めてから家の裏に周り、ガスボンベが届いていないかをチェックします。

あったー!!ついに!!!

なんだか、何かの合格発表みたい。

なかったものが突然そこにあるって不思議。
しかも知らない人が裏口のドアを勝手に開けて、ココまで入ってきて設置していったんだな。
なんの連絡もせずに。
・・・不思議。


料理ができる!
と、買い物にくり出しましたが・・・さて私に何が作れるのだろう。

あれ、ガスなかった方が楽だったんじゃ、、、

ようやく美味しいお惣菜のお店を見つけ、電子レンジと電子ポットとミニ炊飯器で温かいお夕飯がつくれるようになったのに。
これからはきちんとガスで料理らしい料理をしなければいけないのか?

嬉しいけどさ、、、

でも、ついに温かいシャワーです!
ありがたい。
本当に幸せ。

あそこにあのボンベがあるだけで、温かいお湯がここから出てくる。

どうして?

文明ってすごい。

祝:一人行動

先日、そういえば娘が1人で家から出て行きました。
といっても、ふてくされて家出したのではありません。

あの図書館まで勉強しに。

歩いていける距離に素敵な図書館。素晴らしい!

ニュージーランドに来て、毎日が緊張の連続。
娘は本当に頑張っています。
辛い、辛いと泣く日がまだまだ多いけれど、こうして

「図書館、行ってみる」

と言い出せることは、すごい。
おかーさんは全力で応援してるよ。

どうか、自分の力を信じて欲しい。

お父さんが作るような美味しい料理は期待しないで欲しいけど。

娘、辛そう

と、応援していたのですが、夜になり、今までになく激しい落ち込みと涙、涙、涙。

かなり、辛そうです。

わたし、間違えたかな。

日本でもコミュニケーションが苦手で普通の学校生活に馴染めないのに、外国で簡単に友達を作れるわけがない。

言葉の壁が高すぎる
周りの子は話せる留学生ばかり
あまりにレベルが違いすぎる

わたし、間違えたかもしれない。

まだ小学生の息子が苦しむのは、その環境にただ慣れていないだけ。遊び相手さえいれば、言葉の壁はもはや1mmもない。

娘の場合は、先生も周りも優しく、もっと少人数の語学学校に送り出して、少しでも会話力を上げてから高校に入るべきだったかもしれない。

でもどんなレベルでも受け入れ体制はできていると聞いていたし、
どんなレベルでもしっかりフォローしてくれると。

高校のうわさに期待しすぎたかもしれない。
担当の先生の人間性に惚れて決めたのはわたし。
あのとき、何を見ていたんだろう。

娘にとって、あまりにきつい。

分からないことを自分で聞く勇気はあるけど、その答えを理解する能力がない。
学校のシステムが分からないから、みんなのやっていることがわからない。

全てが敵のように感じてしまい、あれをやってもだめ、これをやってもだめ、
どうしてみんなは理解しているのか
どうして自分だけ何も理解できていないのか

日本人の平均以上に相手の気持ちを考えてしまう娘は、一人一人の考えていることを悪い方に悪い方に捉えてしまい、どんどん闇に落ちてしまっているようです。

完璧主義で真面目で何事にも一生懸命の娘にとって、「適当に」とか「分かってるフリ」とか「分からなくて当然」とか「時間が解決」とかそういう言葉は逆に苦しめるだけでした。

インターナショナル担当の先生に、明日お母さんから話してみるよ
と言っても、「自分でやるべき」と怒られるから嫌だ。とまた泣き崩れる。

NZでは自分でサブジェクトを選ぶことができるのですが、
「レクリエーション」という授業はみんなとスポーツしたり遊んだりするだけだから楽だよ、となかば無理やり決められてしまいました。

それを断る勇気も言葉も見つけられず。

友達もいないのに、誰かとペアにならなければいけないなんて。
誰も近寄ってきてくれない中、毎回コミュニケーションをとる「誰か」を自ら見つけなければいけない。言葉が通じない上に、そもそも知らない子に話しかけるなんて。

机に座って先生の話を聞いているだけの方がどれだけ楽か。

1分だって1秒だってその場にいるのが辛い状況。

ただ「英語がまだ話せません」というだけでは誰も優しい言葉をかけてくれない。

想像していたけれど、その想像が足りませんでした。
きっともっと優しい、楽な環境はあったと思う。

「高校留学」じゃなくても良かったのに、どうしてそれにしてしまったんだろう。
もっと少人数のところを、どうしてもっと真剣に探さなかったんだろう。

もう始まってしまった。

わたしがもっと慎重に考えるべきだったのに。
娘の成長ばかり期待して、本当の姿を見失っていたかもしれない。

わたしはきっと間違えたんだ。

どんどん痩せていく娘。
子どもたちの辛そうな姿を見ることって、こういうことか。

学校に乗り込んで「うわさと違う」と文句を言う(自分勝手すぎる!)ことはできるけど、娘が毎日数ミリずつでも作り上げた緊張感ただよう周りとの関係性を崩すわけにいかない。

情けない。何もできない。

だけど、日本にいる夫はこれを知ってもっと心配しているだろうな。

外国に送り出した留学生の親の方々。本当にすごいと思いました。
子供たちが慣れない環境の中、必死で耐えている様子をただただ想像しては、励ますことしかできない。

近くにいる私には、何ができるだろう。
じゃぁ、もう辞めて毎日おかーさんとカフェでも行こう!
なんて口が裂けても言えない。

これを乗り越えるために来たんだから。

だけど、やっぱり違う方法があったんじゃないか・・・
楽しむために来たのに。

そんなムキになって高校生活にこだわる必要はない。
日本ならとっくに辞めさせているのに、どうしてここでは辞めさせられない?
お金がもったいないから?

返金についても調べたし、今から新しい生活を探すことくらい、わたしにとっては簡単なことです。

でも、もしこれを乗り越えられたら?
その先に何があるだろう???

娘もさっき、泣きながら言っていました。
「今まで何も続けてこられたことがない、だけど今回は苦し過ぎる」

そうだ、体を壊すまで我慢するなんておかしい。
辞めればいい、環境を変えよう、いつもそうやってきたように。

でも、また?またここであきらめる?

思考がぐるぐる。止まらない。


娘にとって、今日一番の良かったことは、温かいシャワーを浴びられたこと。
なんとか、小さな小さな楽しみを一つでもいいから見つけてほしい。

サポート頂けたら嬉しいです!自分の世界をどんどん広げ、シェアしていきたいです。コツコツ階段を登り続け、人生を楽しみ尽くします。