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忘れ物をしないために有効な方法

Photo by seiko  近所の公園にて

ここ最近、私の住む地域では金木犀が満開です。どこもかしこも良い香り。

金木犀  Fragrant olive  (fragrant orange colored olive)

Olive 、、、オリーブ!

オリーブは「モクセイ科」だからキンモクセイと同じ仲間なのですね。

知らなかった。うちの庭にはオリーブの木が2本。娘と一緒に成長し、いまではモッサモサ。食べ盛り・育ち盛りの娘と一緒。そしてその木の下には16年間私を支えてくれた愛犬が眠っています。オリーブはそんな特別な木。

あ、金木犀の話だった。

金木犀はご近所さんにもたくさんあるので、あえて庭には植えませんでした。

この香りには思い出があります。17歳の秋。はじめて訪れた、志望大学のオープンキャンパス。緑豊かな敷地と広い並木道、そしてこの香り。期待と夢が膨らみすぎて胸いっぱい、おなかいっぱいの思い出。

香りを嗅ぐだけでこの情景と嬉しい楽しい期待いっぱいの気持ちを一瞬で思い出します。(この時点では合格していないけど)

何回かある、人生の切り替えスイッチ。この時がはじめて。9月28日という日付を忘れられないほど、その時の感情が細胞にまで染み込んでいます。高校生から大学生へ。性格さえ変わった時期です。

今年はあの時に比べて香りが遅いな、と思いいろいろ調べると、2度咲く品種があるのですね。しかもよく考えたらそのときに住んでいた場所と今いる場所とでは気候も違います。

金木犀は9月28日と勝手に思い込み、それを基準に何十年も生きてきました。

歳を重ねるごとに、その時見た景色や空気や香りがどんどん鮮明になる気がします。

ある特定の香りから、それにまつわる過去の記憶が呼び覚まされる心理現象をプルースト現象と、言うそうです。

何か覚えたいときは、こういう人間の五感を利用するといいらしい、と聞いたことがあります。

昨日、幼稚園に息子のバッグを丸ごと忘れたのは私です。給食セット、歯磨きセット、帽子、手帳、水筒、予備のマスク、予備のハンカチ、借りている絵本……

例えば忘れ物をしないように、芳香剤など何かを嗅ぎながらそのものを強く意識する。そしてその芳香剤を玄関に置いておき、出かける時に香りがしてきたら「あ!あれ!」と思い出す仕組み。

上手くいく気がしない。

何にでも気が散る息子を真っ直ぐ車に向かわせて座らせたり、自分の荷物もあるし、そこにゴミ出しや回覧板が加わります。

ようは、一度にそれをしようとするからバタバタとなるわけで。前もって準備、車に入れておくなどすればいいのに、そこに老化現象も加わるために、それさえも忘れる。

そもそも出先の幼稚園から帰る時に、何かの香りが特定のものを思い出させてくれるはずもなく。

まあ、息子を忘れてこなかっただけヨシとしよう。

忘れ物をしないために有効な方法

玄関に張り紙。車のハンドルに張り紙。

結局私の場合は、視覚にうったえる原始的な方法が有効である、気がします。



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