留学と手まり、女子中学生とスイッチ【今日学んだこと】10/3/2020
今日学んだことのまとめです。
今朝の新聞から学んだこと
トランプ大統領のコロナ陽性ニュースにはびっくりしましたが、私にとって記憶に残したいと思った記事はこちら。
折々のことば
Keep Portland Weird
ポートランドのキャッチフレーズ
「ずっと変わり者でいよう、ポートランド」
米国オレゴン州のこの街では、多くの市民がこれをモットーとしてTシャツに印刷し、車体に貼り付け、建物の壁に掲げる。住民自治、低炭素型社会、表現の自由、"Do It Yourself"と多様性の文化、活発なサブカルチャーなど、独自の気風で知られる。意見は分かれるにしても、こうした合い言葉が飛び交う街は、きっと呼吸もしやすいだろう。
朝日新聞 2020・10・3
22年前に米国留学中、最初に住んだ街。どよーんと暗く寒い冬、ホームステイ先の家庭に温かく受け入れてもらい、数えきれないほどの貴重な経験をさせてもらった。
英語学校、キャンプ、ドライバーズライセンスの取得、キルトクラス、街のイベント、イチゴ狩り、山登り、、、
半地下の部屋から見えた夏のはじまり。暑くなり始めた頃の美しい庭。どこもかしこもバラ、バラ、薔薇。
思い出すのはお世話になった人々の顔と美しい街並み、自然。開放感。コンパクトながら自然と都会がすごく近い。
外国の空気に触れ、すでに23歳のオトナだったけど、自分がものすごく小さな子どもに思えた。意見も言えない、その前に意見がない。せっせと積み上げたプライドがガラガラと崩れ落ちたのはこの時がはじめてです。(もちろんその後の苦労でガラガラは数えきれず)
「ポートランド」という言葉をどこかで見かけると、心がポっと温まります。ほんの短期間でも、その時の経験や感情は、その後の私の人生の血となり肉となり……
例えばほんの数週間でもいい。別の国の別の文化の別の空気の中に身を置く経験、子どもたちには絶対にしてほしい。
だけど、コロナの影響で娘はオーストラリア留学が中止に。いつかまた行ける日を楽しみにしていようね。
世界は必ずまたつながる。人間はそんなにヤワじゃない。
帰国後も、海外が見たくてあちこちに行っていた私。そんな浮き足立っていた20代、兄に言われた言葉を思い出しました。
お前は馬鹿か。
こんなに日本に、見るべき良いところがたくさんあるのに。
兄は1年かけて、軽トラ一台で日本を縦断しました。寅さんを地で行くような人ですが、彼がうそを言ったのを聞いたことがありません。娘が生まれた時、フッと突然病院に現れて、どこかの県の名産である手毬(てまり)をくれました。(毬が有名なのはどこですか?)あれっきり、13年会っていません。
国内の移動もかなり緩和されてきましたね。今ではもちろん日本も大好き。気軽に旅行は行けないけれど、その土地の歴史や文化など学ぶのも楽しそうだな。(日本の手毬があんなにも可愛いのに、何も知らない。)
たった一文のフレーズを新聞で見かけただけで、今日はこんなに文章が長くなってしまいました。土曜日ということでなかなか自分一人の時間もとれず。
「今日学んだこと」、報告事項はもっとあるけど、おしまい、おしまい。
ああ、でもこれだけは書いておきたい。
女子中学生から学んだこと
息子は土曜日も幼稚園に行っているのですが、そこで時々会って気軽に話をしてくれる女子中学生がいます。(娘と同じ歳。)彼女と今日も何気ない会話を楽しんでいて、ふと「将来の夢」の話になりました。どんなことをしたいの?
彼女の返事はこうでした。
ダンサーになりたい。なりたいけど、ママがダメだって。
親が理解してくれないって、ほんとに辛いんだよ。
ガーン。おっしゃる通り。辛かろうに。でもその後に彼女が言った言葉がもっと衝撃的でした。
でもさ、ダメって言われたらやるしかないでしょ。
実力で見せつけてやるんだ。
スゴイな!日本の将来は明るい。応援してるよ!
こんな話を娘にすると、「うちはさ、逆にどんどんやれって言ってくれるでしょ。だからまあいっか。って思いやる気が起きないんだよね。」
は・・・こちらの女子中学生もごもっともなご意見。
親の態度、言動が子どもたちのやる気スイッチのOn/Offにものすごく関わることは知っているつもりだけど、どんな環境でもその中で毎日をやりくりして、自分なりの考えを持った彼女たち両方に、頼もしさを感じました。もう子どもじゃない。自分が通ってきた道だけど、なぜか追いつかれた、追い抜かされたような感覚でした。
そして、『年齢なんて関係ない。私も実力を見せつけてやるんだ。(誰に?)』
と、小さな字が読みづらくなり、ピント修正作業に追われながらも、読書に励む私なのでした。
この記事が参加している募集
サポート頂けたら嬉しいです!自分の世界をどんどん広げ、シェアしていきたいです。コツコツ階段を登り続け、人生を楽しみ尽くします。