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「肩関節のポジションで制限因子を読み取る」#書く習慣132

日々の診療お疲れ様です。TROT(トロット)です。

今日はすごい雨でしたね。近くでアンパンマンショーがやっていたんですけど、流石に屋外で子供に見せたら風邪が悪化しそうとのことで今日は大人しく引きこもって崖の上のポニョを見ていました。

うちの子、ポニョに似過ぎ…泣


話は逸れましたが、今日は「肩のポジショニングから読み取れること」、ということでまとめていきたいとおもます。



肩のポジショニング

肩関節の可動域測定で重要な1st、2nd、3rdポジションがある

大まかに分類すると以下の部分が伸長されるので、そこに内外旋を加えて評価することで大まかにどの組織が硬くなっているかが理解しやすくなる

1stは上方、2ndは下方、3rdは下後方が伸長される

1st position

・この肢位は上腕骨下垂位・肘関節屈曲90度を指す

主動作筋

・外旋運動で棘下筋上部線維

・内旋運動で肩甲下筋上部線維

ROM制限

・外旋制限で、肩甲下筋上部線維や大胸筋上部線維の短縮

・内旋制限で、棘下筋上部線維の攣縮

★肩甲下筋上部線維は触診が困難な部位


2nd position

この肢位は肩関節外転90度・肘関節屈曲位90度を指す

主動作筋

・外旋運動で棘下筋下部線維

・内旋運動で肩甲下筋下部線維

ROM制限

・外旋制限:肩甲下筋下部線維、大胸筋下部線維の短縮

・内旋制限:棘下筋下部線維の攣縮


3rd position

この肢位は肩関節屈曲90度・肘関節屈曲位90度を指す

主動作筋

・外旋運動で小円筋

・内旋運動で大円筋や広背筋

ROM制限

・外旋制限で、大円筋や広背筋の短縮

・内旋制限で小円筋の攣縮



もちろんそれ以外の軟部組織の問題もたくさんありますが、まずはこの辺を押さえておけるとイメージがつきやすいのかなと思います。


参考文献