「側弯症の伝達講習(③治療に入る前に)」#書く習慣134
日々の診療お疲れ様です。TROT(トロット)です。
今日も診療後に院内にて側弯症講習に参加された先生より伝達講習がありましたので、箇条書きですがまとめていきたいと思います。
過去の勉強会の内容はこちら。
アセスメント
順番
1
2
3
4
5
問診
自己デッサンでボディイメージをしっかり持てているか?
呼吸・胸郭
胸部凹側の呼吸による拡張が認められるか?(可動性)
肋骨の傾斜角度で 左右左を比較
肋骨を上中下に分け対応する
可動性の確認(回旋)
胸部、腰部、Passiveにて確認
胸椎:腰椎後傾位にし回旋を行い胸部の可動性を確認する(左右差)
腰椎:右回旋に左側屈を行い、腰椎のカップリングモーションから可動性を確認する
Coupling Motion
胸椎:回旋 → 同側側屈
カップリングに則る(機能性)
カップリングに則らない(構築性)
腰椎:回旋 → 対側回旋
回旋に対して椎間関節がどう圧縮がかかるか?をイメージ
腸骨偏位
腸骨の回旋を確認(前方AS、後方PI)
AS:股関節伸展と連動
PI:股関節屈曲と連動
脚長差(結構大変)
Allis‘s sign(両膝を立てて膝の高さを見る)とTMD(あまり見ない)と伏臥位で足関節背屈で確認
踵にパッドを入れて骨盤の左右傾斜がなくなる部分を探す(1、2、3、6mm)
静止立位と歩行では補高が異なることが多い
幼少期の荷重の偏りで生じる事が多い(運動歴の聴取)
片方が短いという意識が必要
成長期に補高を行うと脚長差が整うことがあるという文献もある
前捻角(★重要)
Craig testと股関節の回旋角度にて確認する
正常角度は15から20°程度
前捻角が強いと
①股関節は内旋位となる
②股関節の中間位での伸展制限が出現する
つま先と前捻角の向きを合わせる(外反母趾や膝痛に繋がるため)
→ 蹴れる足にする
足部のアーチ
背屈角度と外反での背屈代償の有無
舟状骨の高さ、踵骨の内外反角度、MP関節の屈伸ROM(1列:母趾側)
頭蓋
頭蓋の変形の有無を確認
寝方により頭の形が変わることがある(斜頭)
3カーブになる可能性が高い
咬合
クリック音の有無
開口制限
咬筋、側頭筋のスパズム?
可動性の確認(側屈)
修正するために可動性があるかの確認
胸部、腰部の可動性を確認する
歩行分析
潰れの有無(ストレスをなくす)
凹側の圧壊 → メカニカルストレス →進行
跛行の有無(D型?墜落性跛行)
足位と股関節伸展可動性
蹴れるか?腕は振れるか?
見極め
機能性/構築性の変形により原因が異なるためアプローチ方法も当然異なる
評価でどちらなのかを見極める必要がある
特発性のPatho メカニズム
前提:ハイポカイホーシス
矢状面 → 前額面 → 水平面の順で変形が生じる
基本は評価
「側弯 = 構築性」ではない!
しっかりとした漏れのない評価
ゴール設定
長期:角度の減少、矯正
成人:悪化の予防、願わくば角度の減少
側弯症を治すのではなく、個性とどう付き合っていくかを習得することが目標
分類
King分類:医師が手術で使う分類(前額面上)
Lenke分類:今はよく使用されている
機能性か構築性かの見極め
Apexがどこにあるのか?
成長期なのか?
回旋偏位はどの位なのか?
23時すぎだ…、今日はこの辺で。