見出し画像

てくてく成城~成城パン~ 昔ながらの味を大切にした成城の人々に愛され続けるパン

『sful-成城だより』では、成城学園前駅周辺にある、学園関係者なじみのお店を紹介する「てくてく成城」という企画を連載しています。今回はVol.16で掲載した「成城パン」の記事を、誌面の都合で載せられなかった内容も含めて再編集しました。成城っ子にはおなじみのこのお店。愛される理由はどこにあるのでしょうか?

100種類以上のバリエーション

成城パンの創業は1929(昭和4)年。おいしくてリーズナブルなパンは、成城学園出身者なら、一度は食べたことがあるのではないでしょうか? 創業当初は東京堂というパン店の直営店でしたが、ほどなくして自家製のパンを販売するようになったといいます。

そんな成城パンの一番の特色は、約120もある桁違いのパンのバリエーション。100年近い歴史の中で増えていったのだとか。

店内には常に多彩なパンが並ぶ。サンドイッチ類だけでも40種類以上!

「たくさんの種類を短時間で作るので、朝は学生向けのメニュー、昼にはランチ需要や焼き上がりに時間のかかるフランスパン生地のメニューが店頭に並ぶよう、作業は電車のダイヤのごとく緻密に組んでいます。ただ、パンの香りが豊かになるよう、生地の発酵にはしっかりと時間をかけていますね」。こう教えてくれたのは、3代目店主の樋口勝吾さんです。

世代で異なる人気商品。個性的なネーミングも

樋口さんによれば、チュロスのような見た目の「ココア棒」や、パリッとした食感が心地いい「ばりばりチョコ」は小・中学生に人気。

「ココア棒」(140円)、「ばりばりチョコ」(194円)

フランスパン生地の「めんたいフィッセル」や、定番の「自家製焼きそばパン」「コロッケパン」は高校・大学生に支持されているとのこと。

「めんたいフィッセル」(302円)、「自家製焼きそばパン」(291円)、「コロッケパン」(291円)

また、「ポパイ」「売れっ娘」「パリの朝」など、選ぶのが楽しくなるユニークなネーミングの商品が多いのも、成城パンならではの魅力です。

表面をクリームチーズとクッキーで焼き上げた「売れっ娘」(216円)。
中にはクリームチーズ入りのカスタードクリームがたっぷり

「成城学園の卒業生が立ち寄ってくれると、学生時代によく食べていたパンが今もあることに感激してくれます。時代が変わっても昔ながらの味を大切にして、手間ひまかけて日々一生懸命、丁寧にパンを作る。そして、この街の変わらない存在であり続けたいですね」と樋口さん。

この想いが、長年、成城の人々に愛される理由なのかもしれません。成城にお越しの際は、懐かしくてほっとするパンを味わってみてはいかがでしょうか?

成城学園前駅から90歩!
成城パン
営業時間:7:00~18:00
定休日:日・月曜
住所:世田谷区成城6-14-5
TEL:03-3482-0150
公式Instagramはこちら

※掲載価格はすべて税込(2022年6月時点)

文=sful取材チーム 写真=三浦伸一
本記事の無断転載・複写を禁じます

『sful』最新号はこちら

この記事が参加している募集

#ご当地グルメ

15,872件

#おいしいお店

17,563件