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成城映画だより

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成城自治会広報誌『砧』に掲載された「成城映画だより」を転載しています。成城学園元職員 高田雅彦氏による成城の街と映画にまつわるコラムです。
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記事一覧

第33回 映画は成城で見る(とりあえずの最終回)

 二年半に亘ってお読みいただいた本連載「成城映画だより」ですが、今回をもって第1シーズン…

成城大学
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第32回(note特別篇) 成城学園内で撮影された映画 パート3

パート1はこちら パート2はこちら  正門前に戻ると、現在の大学3号館の位置に旧制高等学…

成城大学
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第31回(note特別篇) 成城学園内で撮影された映画 パート2

 今回も成城学園・成城大学構内で撮影された映画を、建物ごとに紹介していこうと思います。多…

成城大学
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第30回(note特別篇) 成城学園内で撮影された映画 パート1

 今回の「成城映画だより」は、自治会誌『砧』では読むことのできない、『成城大学note』限定…

成城大学
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第29回 まだまだある成城ロケ映画 パート3

 住所こそ成城でないものの、一部が成城自治会の区域となるのが砧七~八丁目。ここは移転当初…

成城大学
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第28回 まだまだある成城ロケ映画 パート2

 皆さんは、成城通り沿い、成城七丁目にあったレストラン「OAK」を憶えておられるでしょう…

成城大学
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第27回 まだまだある成城ロケ映画 パート1

 これまで、成城学園内や駅前商店街で撮影された映画を紹介してきました。しかし、筆者が発見した成城ロケ映画は凡そ百六十本! お伝えしたい作品はまだまだあります。  成城台地の西端に架かるのが富士見橋。その名のとおり、夕方には美しく浮かび上がる富士山が眺められる場所で、通りの名前(成城富士見橋通り)にもなっています。木橋だった富士見橋が写る作品には、宇津井健が‶スーパージャイアンツ〟を演じた新東宝映画『宇宙怪人出現』(58)を始め、石原裕次郎が浅丘ルリ子と橋上で会う『世界を賭

第26回 嗚呼懐かしの、世田谷の映画館

 現在、映画館といえば、ほぼシネコン(正式にはシネマ・コンプレックス)という複合型施設に…

成城大学
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第25回 三船敏郎、成城の街を行く

 今回は、久々に三船敏郎の話題をお届けします。本連載の第6回・第7回でも取り上げた‶世界…

成城大学
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第24回 成城南口商店街で撮られた映画も!

 成城学園前駅に南口が設けられたのは、昭和9年のことと聞きます。これはP.C.L.(当時)…

成城大学
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第23回 成城商店街で撮られた映画 北口篇②

 成城在住の青柳信雄監督による『サザエさん』シリーズで、しばしば成城商店街の風景が見られ…

成城大学
1年前
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第22回 成城商店街で撮られた映画 北口篇

 今回から商店街ロケ映画のご紹介。まずは北口駅前からスタートしましょう。  かつて駅の階…

成城大学
1年前
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第21回 成城商店街‶ライオン長屋〟が見られる映画

 いきなり‶ライオン長屋〟と言われても、何だか分からない方も多いことでしょう。そもそも当…

成城大学
2年前
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第20回 成城ロケ地のシンボル・龍野邸

 かつて成城には素敵な洋館が多数存在しました。元自治会長で、ご自身も国分寺崖線上の洋館で育ったという中川清史さんは、成城を「洋館の多かった公園のような街」と表現されています。  もともと「新しい西洋の息吹が感じられる教育の街」としてスタートした成城ですが、当初からいた作家・画家等の文化人に加え、P.C.L.(のちの東宝)の撮影所ができたことで、監督や俳優、音楽家などが住み始めます。さらには軍人、役人、大企業の重役、中国の富豪や欧米から帰国した人たちなども大家族で居住するように