第20回 成城ロケ地のシンボル・龍野邸
かつて成城には素敵な洋館が多数存在しました。元自治会長で、ご自身も国分寺崖線上の洋館で育ったという中川清史さんは、成城を「洋館の多かった公園のような街」と表現されています。
もともと「新しい西洋の息吹が感じられる教育の街」としてスタートした成城ですが、当初からいた作家・画家等の文化人に加え、P.C.L.(のちの東宝)の撮影所ができたことで、監督や俳優、音楽家などが住み始めます。さらには軍人、役人、大企業の重役、中国の富豪や欧米から帰国した人たちなども大家族で居住するように