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「奴隷ラムシル」連載化構想 その5 冒頭

 プロットで冒頭に登場人物を1人追加しようと考えていると書きました。この意味は後のラムシルの奴隷化を先行して可視化する事にあります。

 ただ奴隷化されるだけであればいきなり奴隷に転生していてもかまいませんが、冒頭の役割としてラムシルが自らが騙されてしまう仕掛けを用意しなければなりませんからカットする事ができません。そこで冒頭にこれからラムシルに降りかかるであろう境遇を示唆するエピソードを持ってきます。


 一昨日、昨日と土日でしたが何も書きませんした。思いついたアイデアがあったので書き始めても良かったのですが、どうも不自然なものになる感じがしましたので止めました。そうした時には、私の場合、頭の中に利用できる資料を全部入れて放って置きます。時間が経ちますとそれらが自動的に再構成されてある時、ポンッと形になって出て来るのです。そして2日間を要した後、さっき運転していた時に回答が出てきました。

 こんな感じです。

  • アシスタントから連絡があり、プライオリティの高い仕事が入る。

  • 国の安全保障上の仕事で、ある人間の記憶の解析レポートを作成する。

  • その人間は長期間行方不明、つまりオフラインだった。

  • このような場合は通常の手続きとして記憶解析が必要。

  • テロ組織等によって登録されていないセカンダリーに接続されスパイにされいてる可能性があるため。

  • ラムシルは記憶の中でその人物が奴隷にされていた事を知る。(奴隷にされていた時の状況が読者に必要な部分。)

  • ただ、スパイにされている危険はないと報告して終わる。集合知に必要の無いと自動判断された記憶、そして位置情報も伴わないのでセカンダリーには貯められないだろう。

  • ラムシルはプロジェクトの仕事に戻る。


選ばなかったオプション その1

 止めておいたものもついでに書いておきます。

 ラムシルがテレビ(に類するもの)を開いて観ますと奴隷から生還した人物が記者にマイクを向けられていて質問に答える。その受け答えによって彼が奴隷にされ酷い境遇にあった事がわかる。

 ラムシルは「〇〇〇」と言ってスイッチをオフにして仕事に戻る。

 これは映画でよくあるタイプの伏線の張り方です。ラムシルに何と言わせるかは課題です。興味を持たなくてもストーリー上ではOKですが、取って付けた感じになりがち。興味を持てば何か行動に移す事も考えられますが、ストーリーに余計なものを追加してしまう気もします。皮肉を言ったりまともなコメントを言っても日常と離れた事なのでラムシルの性格付けとも離れてしまう感じもします。却下しました。

選ばなかったオプション その2

 ラムシルがテレビ(に類するもの)を開いて観ますと、ある本を出版した著者がインタビューされていた。その著者は過去に奴隷にされた経験があり、それを出版したものだった。

 その1でも同じですが、誰かに体験を語らせるとその登場人物の言葉を通じてとなるので生々しさを出すのが難しいでしょう。地の文のさらにその奥側にそれが位置する事になるので。ですからこの案も却下しました。


 これから書き始めますのでnoteの更新が滞るかもしれません。ご了承ください。また何か思いついたら記事にします。




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