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「五術」とは何か/東洋医学の神秘について

 悩み事の原因はひとつとは限りません。
 体調不良ひとつとっても、西洋医学的な問題なのか、東洋医学的なアプローチが必要なのか、心の調子はどうか…。
 ストレスですね、と言われて終わってしまう外来診療はあまりに悲しいものです。ではそのストレスの原因は何で、いかにして解決に至らしめるのか。そこまで提案できなければ根本の解決は不可能でしょう。

 私は西洋医学領域では呼吸器内科専門医で、東洋医学領域では漢方医です。同時に占い師であり、専門はタロット占いで、西洋占星術や四柱推命も取り入れています。「医系四柱推命」はまだ新しい概念ですが、私自身が医師・占い師として活動する中で必要性に駆られて研究し始めた、医学と四柱推命の融合を目指す領域です。また、趣味の弓道も私を構築する大切な要素です。

 医師と占い師という肩書きが共存することに違和感を覚える方は多いことだろうと想像いたします。西洋医学と東洋医学を同時に扱うだけでも少数派ですが、さらに占いもする医師となると、私も出会ったことがありません。科学と非科学、一見相反するようにみえる領域は、しかし特に東洋医学領域において、古くは同じ学問の起源を有しています。

 それが玄学げんがくに説かれる「五術ごじゅつ」です。

 玄学とは三国時代に流行した『易』『老子』『荘子』を基本原書とする学問で、玄という字には暗くて目には見えにくいものという意味が込められています。真理を追求する学問領域と言い換えてもよいでしょう。これらの書物の編纂者たちは、人類最古の医学書たる『黄帝内経』や『傷寒論』をまとめた一派と同じグループであったといわれています。

『東洋医学を修めるには、医術だけでは足りない』

 これは私の師匠の言葉です。
 では何が必要かというと、玄学に説かれる「五術」をすべて学び実践していく必要があるというのです。

 五術は「命・卜・相・医・山めい・ぼく・そう・い・せん」を示します。

 命術は、生年月日時より算出される運命観測術で、四柱推命がこれに相当し、原理的には西洋占星術や九星気学も含まれる領域と考えます。

 卜術は、偶然性の否定と必然性の肯定から始まる占術で、各種の易がこれに相当し、タロットやルーンも含まれる領域と考えます。

 相術は、形象から状態や運勢を推定する判断術で、手相や人相占いのほか風水や姓名判断がこれに相当します。東洋医学の診察法には相術の理論が内包されています。

 医術は、文字通り医学そのものを示します。中国の伝統医学たる中医学を起源として、日本に伝来し発展を遂げた漢方医学もこれに含まれます。

 山術は、自然界の気を扱う技術で、気功を基本とします。主に武術に応用される硬気功と医術に応用される軟気功に大別されます。呼吸や食事の重要性は山術の領域といえましょう。

 私は五術の体現を目指しています。

 命術として四柱推命を、
 卜術としてタロットを、
 相術として手相と姓名判断を、
 医術として西洋および東洋医学を、
 山術として弓道を学び実践しています。

 これらを融合していくのは実に奇妙な感覚に包まれながらの修行ですが、不思議と相反することなく継続することができています。

 どこかで誰かが笑顔になれるように、私は今日も学びます。
 五術を駆使して真理に到達する日を夢にみながら。


 拙文に最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。願わくは、貴方の抱える問題に転機が訪れて、可能性の光が道を照らし出しますように。



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