見出し画像

三島由紀夫に天上界の美と言わしめた黄髪オーラ系歌手の話

 黙れ小僧!でお馴染みの美輪明宏さんですが、肩書きを添えるなら何が最適かと考えたとき、やはり私には「歌手」であろうと感ぜられます。

 壮絶な人生と類稀なる才能に満ちた美輪さんのことですから、思考の残滓が潜在意識に働きかけて白昼夢に現れることもあるのでしょう。そのときの口調が妙に美輪然としていて、これは本物ではあるまいかと奇妙な感覚に陥ります。

 美輪さんのイメージは年代によって大きく変わるように思います。デビュー前を知る人からみたらシンガーソングライターであってシャンソン歌手の印象が強いことでしょう。ヒット曲の時期によって雰囲気が変化してきましたし、丸山改め美輪と名乗った頃から先は他と一線を画する存在になったように感じます。

 改名は1971年のことですから、私はまだ生まれておりません。しかし遡って記録をみただけでも感じるほどに、その異質な波長は私の心を沸かせます。

 歌手のみならず俳優や声優としても存在感を発揮していった美輪さんの言葉は、おそらく厳しい人生経験に裏打ちされた強い意志から紡ぎ出される言葉は、人の心に深く深く浸透するように感じます。


 御年88歳。

 雑誌に掲載された言葉を引用し、結びとさせていただきます。

『老いは誰しも避けられないもの。受け入れるしかありません。』

『ただ、老いて大樹になるか、朽ち果てるかは、人それぞれでしょう。何のために生きてきたのか。どう生きてきたのか。今までの人生の積み重ねが問われるのです。つまり「老い」とは、人生の総決算の時期と言ってもいいでしょう。その時期が近づいたら、人生を振り返り、自分を見つめ直して、総ざらいしてみることをおすすめします。自分は、誰かのためになっているだろうか。人のために、何かしてあげたことがあるのかを、自分に問うてみる。そして、自分を大事にしてくれた人に感謝することです。』

『婦人公論』2021年12月28日・1月4日号より引用


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、これからも貴方の人生が愛と感謝に満ちたものでありますように。



#私の推しキャラ #美輪明宏 #ヨイトマケの時の男装も美しい
#彼も彼女も合わない気がして三人称表現を使わない記事
#にしましたが彼という言葉の語源を考えると誰も彼も彼と称して差し支えないことがわかります #元来の日本語の彼には性別の区別はありませんでした
#英語のheとsheを訳するときの工夫らしいです
#私のイチオシ #akiraanpo #掘り下げるほど面白さが滲み出てきます
#事後承諾狙いの記事埋め込みにご協力いただきありがとうございます

この記事が参加している募集

#私の推しキャラ

5,370件

#私のイチオシ

50,640件

ご支援いただいたものは全て人の幸せに還元いたします。