王道から逃げないこと
爆発的な大人気漫画を生み出した尾田栄一郎氏は、いつかのインタビューでこう言いました。
少年漫画は王道から逃げちゃいけない
然もありなんと、彼の仕事を見ると思います。少年漫画の読者は少年であって、少年たちが毎週ワクワクしながら読める作品を描き続けること。その王道を実践し続けているのでしょう。賛否両論の中でも彼は確かに王道から逃げていないのだと、そんなことを感じます。
タモリさんの言葉を振り返ります。
やっぱり近道はないよ。
真ん中の王道が近道なんだよ。
あらゆるジャンルについて通用する考え方かもしれないと、帰納法的に考えます。王道が王道たる理由は、それが正法であるからです。奇を衒った手法は人目を引きますが、それは限定的な効果に過ぎません。
私的な経験を振り返ってみても、やはり王道が最強であろうことは明らかです。小さなことでは鉛筆や箸の持ち方から、弓道や東西医学に至るまで。基本を学び基礎練習から積み重ねることが、結局のところ最も効率良く技術を習得できるのだと私は結論付けました。
初めから王道を外した我流で大成できるのは、ごく限られた天賦の才を持つ一部の人間だけです。そして我々人類の殆どは、天才ではない。地道にコツコツ積み重ねることが、何よりも…
と思ったところで、
山羊座だからね
と思い直します。
これは万人に共通する真理というわけではないでしょう。全てが王道から外れなかったら文明の発展はありません。横道にそれたり、道なき道を歩いたり、色々な進み方をする人があるから人間社会は面白い。
私は太陽山羊座。尾田氏も太陽山羊座です。そういう部分では共感する部分があるのだろうと想像します。タモリさんは太陽獅子座ですから少々ニュアンスが変わってきますが、同じように王道に言及しながらも言葉遣いの差異に山羊座と獅子座の性質が表れているように感じます。彼らのホロスコープを計算して読むことができれば、きっと面白いだろうなぁと想像いたします。
以前の職場で仲の良かった救急医の一人に、「占いは信じない」という人がいました。彼女の言うことには、4パターンとか12パターンで運命が分かるわけがない、と。これは典型的な無知であると思いながら、指摘しても議論になりませんからそっと話題を閉じました。分かる人だけ分かれば良いのです。
彼女の言う4パターンとは血液型のことで、これは占いではありません。そもそも日本人しか信仰していない似非占いであって、バーナム効果のエンターテイメントに過ぎないものです。
彼女の言う12パターンとは星座占いのことですが、これも検討外れな見解です。先ほど「太陽」山羊座と述べたように、正式な西洋占星術では出生時刻と場所を基点に太陽系の惑星毎の星座を計算して12のハウスに展開しますから、極めて複雑で個別性の高いホロスコープを描いて星を読むことになるのです。
さて、話がとっ散らかって参りましたので、このあたりで締めようと思います。
これでいいのだ。
昨日の呟きから赤塚不二夫先生つながりでタモリさんを思い出した記事でした。
拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、社会がもっと大らかに回り、心地良い時代を迎えますように。
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