ウィスキーコーク　《詩》

「ウィスキーコーク」

発泡していくコーラの泡　

安いウィスキー　

グラスを揺らして掻き混ぜた

氷の音　
耳元にあて聞きながら


たいして強くも無いのに

カブ飲みしたウィスキーコーク


覚えたての煙草　

ラッキーストライク

口説くつもりが
上手く言葉にならない

酔いだけがまわる

君の細いメンソール　

サムタイムくわえた
セクシーな唇に見惚れた

航空公園の横にある駐車場　

友達に借りたセリカXX

サンルーフから見えた三日月

その横に強く輝いてる星ひとつ


カーラジオ　FM79.5MHz…

夜を包み込む
古い時代のロックンロール

手を繋いで眠った夜

少し茶色い長い髪　　
ライムカラーのアイシャドウ


年上の人　

あれは確か２０歳前　
僕は君に恋をしていた