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初夏の風 《詩》

「初夏の風」

草の匂いがなんか好きでさ

初夏の風は 
あの頃のふたりを思い出すから


あの日の景色 

大切な約束をした様な
しなかった様な


君は正直だっただけ わかってる


愛してるとか 
愛し合いたいとか

恥ずかしくて言えないよ


捨てられない悲しみの中 

拭いきれなかった その涙
僕の知らない過去


絶望とか失望とか目に見えないもの

また目を伏せる

そんな君がたまらなく愛しい


きっと明日は晴れるはず

そう言って今日も笑ってやるから

Photo : Seiji Arita

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