君色の嘘 《詩》
「君色の嘘」
メインストリートの車の流れ
葬車場近くにある
瓦礫の山で目覚めた朝
モラルが黙り込み
照らす孤独な太陽
パントマイム 醒めたキス
憂鬱を飛ばす薬と火遊び
苛立ち愛を探す迷子
強がって見せる わかってる
がむしゃらにベルを鳴らした
馬鹿げたプライド
アナーキズムは全てを手に入れ
ヒューマニズムが嘲笑う
人道的立場とか
偶像に縋り付く愚民とか
刹那の横顔に触れた汚れた手
心に秘めた幾千ものナイフ
瞬きの隙間に堕ちる明日の月
鋭利な凶器に似た役立たずの切り札
幻の庭 寂しそうな少女
君色の嘘
Photo ; Seiji Arita
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