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MBSR実施レポート2023-1

2023年1月8日から3月5日、8週間の間MBSRを開催させていただきました。

そもそも、MBSRって何という方へ。

簡単に言えば、マインドフルネスを用いたストレス対応力を高めるための講座のです。
マインドフルネスは簡単に言えば、今、自分の中にある五感や感情や考えに気づいていられる状態と言っていいと思います。日常は、今後の計画や、過去の出来事に注意が向きがちですが、少し止まって、今ある感覚を確認することが、ストレスケアには役立ちます。

さて。ふりかえると、とても嬉しい時間でした。

参加者は5名。8回のうち6回以上参加した修了者は4名。それぞれのご都合の中、積極的に学びを深めていただきました。

それぞれの参加者の中に起きたことは、ここでは書けませんが、私に起きたことは書けますので、少し記しておきたいと思います。

結論は、教えることは、最も学べることでした。
マインドフルネスに関心を持ち始めたのは、2012年ころ。MBSRの開発者が来日した年で、知人の勧めで関心を持ち始めました。定期的に、マインドフルネス瞑想というのを実践してたものの、よくわからないというのが当時の印象です。

2020年秋、新型コロナの影響もあって、気持ちがおちつかなかった頃、MBSRを受講してみることにしました。8週間のプログラムを体験して、ようやく、その実用性を実感しました。心だけでなく、からだも扱いながらバランスを取っていく方法だと実感しました。

そして、2021年から教え方を学びはじめ、今回の講座に至ったのです。初めての体験から約12年かかったのですが、こうして、伝えて見て始めて分かることが満載な時間でした。
大きくは次の3つです。

その1 挑戦できること

教えることは最も大きな挑戦でした。MBSRでは、学校の授業のように、知識を教え込むことはしません。すべて、体験しながら、参加者の気づきを促していきます。そのとき、自分の在り方がとても影響します。教える内容を表現していることが求められます。つまり、教える内容を表現し続けること。それは大きな挑戦となりました。

その2 人を信頼できること

教えるためには、学ぶ人を信頼する必要があります。時には反発もするし、休みもします。突然休んだとき、どうしたんだろうと、心配しました。そして、何か事情があると、その人の選択を信頼することが必要でした。なぜ、どうしてと問い詰めたくなるのですが、何がありましたかと、何か助けになることはあるでしょうかと、問い続けること。そして、最後にはその人が学びを深めていたと確認できたこと。この一連の流れを通じて、人を信頼することを学びました。

その3 人は自分自身に気づけること

MBSRはとても緻密に練り上げられた講座です。但し参加者の気づきは、起きているのか、起きていないのか、実は講師にははっきりとは分かりません。また、気づいたことに自覚的になるのは、講座の後のこともあります。何年も後であることも。そして、講座の中でも気づきを表現してくれることもあります。自分自身の考え方に気づいて、少しその考えをゆるめることが出来たとき、毎日にある苦しさが少し変化する可能性を手に入れているのだと思えました。

最後に、このイラストは、自分が船の上に乗った人のようで、山のようで湖に映った山のようでもあり、また夜の風、雲のようで。慈悲の瞑想で感じたことや、講座全体で感じたことのイラストです。


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