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「私を構成する42枚」を少し解説①



前回の「私を構成する42枚」についての解説です。全てのアルバムを解説しきれないので、幾つかピックアップして解説していきたいと思います。(インスタのストーリーズにも載せたせいか、たくさんの方が見てくださったようです)



・Sunny Day Real Estate / Diary

サニーデイリアルエステイトについては省略させて頂きますが、1999年にその存在を知って、僕の音楽の人生の影響度という面では最上位に君臨するアルバムではあります。この1stアルバムのDiaryのアナログ盤を実は持っていて、おそらく初回プレス(追記:バーコード検索をしてみたところ1998年の2回目のプレスのものでした、すみません)のものと思われますが、2000年代の半ばくらいに地元の中古レコード屋でたまたま見つけて購入していたものでしたが、プレーヤーを持っていなかったので殆ど聴くことなく長い間保管していたもので、状態がどうなっているか恐ろしくてチェックはしていないですが。思い入れの深い作品なのでレコードで持っているという事実自体もそうですし、盤の状態が例え悪かったとしても部屋に飾れるので良いかなと。


Sunny Day Real Estate / Diary




・LUNA SEA / EDEN

LUNA SEAを知ったのは中学一年か二年の頃だったと思うのですが、当時気になっていたクラスの女の子が持っていたノートの下敷(プラスチックのやつ)にLUNA SEAのメンバーの写真がプリントされていてLUNA SEAの存在を知り、少し経った時にMステに出演していたのをTVで見て、DESIREという曲をその時演奏していたと記憶していますが、当時の僕からすると「こんな音楽もあるんだ!」という事で衝撃的だった記憶があります。そしてアルバムやシングルを少ない小遣いをかき集めて買って集めてました。中学三年生の時、バンドを組むとなって僕がギター担当になり、ギターを練習する時にLUNA SEAのバンドスコアを楽器店で手に入れて、弾けそうなところだけCDに合わせて弾く練習をよくしていたのは良い思い出です。このEDENというアルバムはLUNA SEAのアルバムの中でも特に好きな作品でした。RECALLという曲はコクトーツインズの様な雰囲気を持つ美しい曲で、シューゲイザー的なアプローチをした曲だと今聴くと感じます。



・Dead Can Dance / Aion

デッド・カン・ダンスはオーストラリア出身のバンドで、僕が大好きなイギリスのインディーレーベル「4AD」の代表的なバンドの一つでした。デッド・カン・ダンスを知った切っ掛けは、以前このnoteでも書いた記事「私を構成する9枚のCD」でも触れたようにペイル・セインツというバンドを最初に知り、ペイル・セインツが所属していたレーベルを調べて行く中で知ったのが切っ掛けでした。2000年代初め頃に知ったのですが、その当時ブックオフで中古の洋楽コーナーでインターネットで調べた気になるバンドのCDを安く売られていたら買う様にしていました。デッド・カン・ダンスのアルバムも何件かのブックオフを回る中で何枚か揃えることが出来て、どんな音楽性のバンドなのか知る事が出来ました。最初に購入したのがサーペンツエッグというアルバムで、それまで聴いた事の無い音楽性を持ったバンドでとても驚きました。デッド・カン・ダンスのアルバムを買う前に同じく4ADのバンドであるバウハウスというバンドのアルバムを買っていて、そこでゴシックロックという音楽がどういうものかを知ります。確かにデッド・カン・ダンスの1stアルバムはジャケットからも想像できる様にゴシックロックの要素をとても感じられるアルバムではありましたが、サーペンツエッグというアルバムではもっと崇高な、何か開けてはいけないパンドラの箱を開けてしまった様な気持ちにもなりましたし、バウハウスとはまた違った音楽性を持ったバンドであると感じました。どこか宗教的な要素が強い音楽の様な感じがして不思議な気持ちになり他のアルバムも集めてみたいという気持ちにさせられました。調べていく中で、このAionというアルバムはヒエロニムス・ボッシュという中世の画家の描いた絵の一部を切り取ったジャケからも想像できる様に、確か中世ヨーロッパの古楽を現代に甦らせるというコンセプトの元で作られたアルバムという事だったと思いますが、僕の中では影響度という面でも、重要度という面でも高い位置に置いておきたいアルバムの一つではあります。サルタレロというイタリアの13世紀頃の三拍子のダンスミュージックが入っているのですが、この曲を切っ掛けに古楽への興味が湧いてきてしまう程でした。これは後から知った情報ですが、上で挙げたLUNA SEAのEDENをリリースしていた当時のLUNA SEAのVHSの映像作品(LIVEツアーの)の中でデッド・カン・ダンスの曲が使われていました。LUNA SEAも4ADのバンドから影響を受けていたのかなと、後から知って気付いた時には何か縁のようなものすら感じました。



・My Bloody Valentine / Isn’t Anything

マイブラは個人的な影響度という面で言えばシューゲイザーの金字塔的作品と呼ばれるラブレスより、その前のアルバムのイズントエニシングの方が個人的には上です。おそらくソニックユースやダイナソーjrの影響の下で制作された作品ですが、様々な実験的な試みがされていてそのどれもが美しくアルバムという形として残されていて、これを知った当時は耳にタコができる勢いで聴きまくってました。Lose My BreathとNo More SorryとAll I Needという曲が特に好きです。しかしながらマイブラの作品の中で一番好きな作品を挙げるとすれば、LAZYというレーベルから出ていたEcstasy and Wineという初期のギターポップ色の強い作品群です。ノイジーでありながらもキラキラとしたギターの響きと疾走感が青春の甘酸っぱさや切なさを表しているような美しさと煌めきが封じ込められた音源でした。この音源は少々マニアック過ぎるかなと思い候補から外しましたが、好き度で言ったらこちらの方が上ではあります。


My Bloody Valentine / Ecstasy and Wine





次回に続きます。






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