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#ビジネスにちょっとだけ役立つかもしれないこと 「時間」という人類最大の厄介者と、どう付き合うか?

チッチッチッチッ...

定期的にリズムを刻んでやってくる。
逃げても逃げても追ってくる。

それは、時間…

人は、時間に振り回されている。
ある時は、時間に追われ…
ある時は、時間を持て余し…

時間とはいったいなんなんだ!?

人間が生活していく上で、これほど厄介なものもないのではないだろうか…

時間は容赦無く一方的に流れていく。
現在はすでに過去であり、すぐに未来がくる。
そして、過ぎた時間は取り返すことができない。

時間との関係の築き方は、世界の捉え方、自分自身との向き合い方の根底を脈々とながれている。

ただ、時間がないと困るのも事実だ。

与えられた時間には限りがある。
その与えられた時間を無駄に過ごすのは最大の罪か…罪なのか?
時間をどれだけ有効に活用できるか…

われわれは、日々時間という目盛りを気にしながら生きている。

人間の永遠のテーマだ。

時間とはいったいなんなんだ!?

ということで、今回は時間との向き合いかたを考えてみます。

自分でも、その答えはまだありません。
これから多くの時間を費やし、多くの経験を積み、死を迎える直前になってやっと「時間とは何か」がわかるのではないかと思っています。

物理学者や哲学者は、「時間」について、さまざまなことを言っています。

難病と戦いながら、凄まじい人生を駆け抜けた偉大な物理学者であるスティーブン・ホーキング博士は、「時間はビッグバンによる宇宙の膨張の“副産物”であり、ビッグバン以前には時間は存在しない」と言っています。
もう少し簡単にいうと「ビッグバン以前の出来事は観察できないので、それは考慮から除外できるものであり、時間はビッグバンから始まったと言える。つまるところビッグバン以前は出来事として何が起こっていたのかを測定する方法がないため定義できない。」

と。。。

ビッグバンセオリーですね〜(アメリカのコメディドラマがあるな…)

また、ドイツの哲学者ハイデガーは、「時間など存在しない、しかし、時間は存在する。」と表現しています。これは、「時間は物質として見えるものではないが、確かに存在する。」ということです。


いかにも哲学的な表現の仕方ですね...

時間というものは、われわれの中に当たり前のように存在するにもかかわらず、キチンと定義することは、とても難しいのです。

時間とは?って考えた時に個人的な解釈は、「自身を中心に考えたときに、自分がとった行動に対しての時間の経過の体感」ですかね。
何か行動をした際に発生した変化の目盛りの一つです。

前述のホーキング博士の言葉から、「何が起こっていたのかを測定する方法」というように...

ぼーっと過ごした1時間と大量の作業をこなした1時間。
1時間は、1時間です。

異なるのは、1時間の間に起こった変化です。

自分が変わっていたり、周りの環境が変わっていたり、様々な観点から時間に対しての変化量をみることができます。
この概念が時間ではないかと思います。

しかし、この時間は人々を悩ませます。
7時に起きようと思ったら寝坊した

待ち合わせの時間に1時間も早く着いてしまった、とか...
1時間で着くはずが電車が遅れて2時間かかったとか...
時間は変わらないのです。われわれの都合を無視して勝手に進みます。

1時間は1時間です。
その1時間の間に変化した量が異なるのです。

自分を主体としてみると、その変化の仕方は十人十色です。

『学生症候群』という言葉をご存じでしょうか?

時間に対する、ある心理的行動特性を示しています。

「学生症候群」は、イスラエル出身の物理学者であるエリヤフ・ゴールドラット博士(Dr. Eliyahu M. Goldratt)の著書『Critical Chain』で用いられ広まりました。

スケジュール的には時間的な余裕があるにも関わらず、プロジェクトが遅れる原因の1つとして、「学生症候群」を用いています。

学生は、「期間が短いと主張して宿題の提出期限を延ばしてもらったのに、すぐに取りかからない学生」
をゴールドラット博士は、例にあげています。

学生時代、夏休みの宿題は最後の数日でまとめてやる。
終わらない…
後悔する…

中間・期末試験はテスト前日に一夜漬けでやる。
できない…
後悔する…

こんなことありませんでした?

社会人になってみるても同じことが起きていませんか?
学生の時は、問題がこの程度だったので良かったのですが、社会人になると、期限の間に他の割り込みの仕事が入ってきたりします。
で、
期限が間に合わない…
後悔する…

成果物の品質が中途半端…
後悔する...

そして、この結果、他の人にも迷惑がかかります。

結果、さらに後悔するのです。

この時間という概念とうまく付き合えれば、結果としての「後悔すること」が減るのではないでしょうか?

ではどうするか?


すぐ終わるものはすぐやってしまう。

すぐできるものは、先延ばしにしないことが一番です。
小さい対応であっても、ひたすらに「終了」「終了「終了」と終わらせることだけを意識して、すぐやってしまい、記憶からも積みタスクからも消してしまうのが一番楽です。
逆に、面倒だからと放置していると、その数もたまってしまいますし、学生症候群によってギリギリまでやらなくなる可能性が高まります。

仕事が発生したら、その時点ですぐに手を付ける。
そこで、7割は終わらせる。
残りの2割は、残りの時間で調整していく。
1割は見直し程度にする。

与えられた人生の中での限られた時間…

生命は無限ではありません。その人生という大きな単位での時間での変化、ある行動に対しての変化を自分自身がどう捉え、どう過ごしていくかが重要です。
自分の時間をどう使うか?
その時間の中でどう変化するか?
それは、他人が決めることではなく、自分が決めることだと思います。

大きな人生の充実した人生を送るためには、日々の行動をどうしていくかです。
その積み重ねが大きな人生の中での変化として現れるのはないでしょうか?

と、偉そうに書いてみましたが、自分が一番「学生症候群」のような…気がします。


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