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#13 「DXの本質」 DX推進に効果的なフレームワークと思考法:DXを実現するための枠組み(デジタルシフト編)DXのアプローチ

DXの目的は「企業変革」です。
D(デジタル)< X(トランスフォーメーション) です。

とはいえ、デジタル化する社会に対して、企業が対応していくには、デジタル化は必要です。デジタル起点での変革が必要になります。

「デジタルを活用して企業変革をすることです」

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#12 では、企業変革について考えてみました。ここ(#13)では、デジタル化について考えていきたいと思います。

DXの基本となるアプローチはクラウド化です。ここでは、なぜクラウドが必要かを考えてみたいと思います。そのクラウドへの移行についての考え方や進め方、アーキテクチャーを検討していきます。
さらには、クラウドへの移行のその先のアプローチとして、クラウド&エッジ、CPSといったアーキテクチャーも取り上げておきます

ここで、技術的負債について考えてみましょう。テクノロジーに関する費用は大まかに次のような費用があげられます。

現在のビジネスを運用する費用
(run the business)
現在のビジネスを成長させるための費用
(grow the business)
ビジネスを変革する費用
(transform the business)


日本の多くの企業は、現在のビジネスを運用する(run the business)費用、いわゆる維持・保守の費用がほとんどと言われています。
これは、新しい価値は何も生み出さず、時間とともに陳腐化していくテクノロジーに対して、多くの人と費用をかけているということです。まさに、負の遺産(新たな価値を生み出さないシステム)に対して、技術的な負債を抱えているようなものです。
この技術的負債を解消し、環境の変化に柔軟に対応していくためにも、クラウドシフトは重要なアプローチになります。

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#13では、以下のような内容について考えていきます


【クラウドシフト(リフト&シフト)】持ち上げて、ズラす
なぜ、クラウド化が必要か、そのクラウドシフトへのアプローチとしてのリフト&シフトを解説します。
・リフト&シフト
・クラウド
・エッジ
・歴史は繰り返される - 統合と分散


【クラウド・インテグレーション】雲の中でつくる
クラウドシフトを進めつつ、クラウド上でアプリケーションを作ることになるその際のシステム開発手法やシステムデザインの方法について考えていくこととします。クラウドインテグレーションとは、「クラウドサービスのメリットを活かし、変換に柔軟なシステムを構築する 」です。
・クラウドインテグレーションについて
・アジャイル開発
・マイクロサービスとAPI
・OOUI


【ZTNA on SASE + IDaaS】20年の時を超えて…雲を守る
クラウドシフト、DXを推進を進めていくと様々なところで、副作用が生じます。ビジネス的な副作用もあるだろうし、組織への副作用もあります。変更や変革に対する「反対勢力」「抵抗勢力」も存在します。システム的な副作用としては、ネットワークとセキュリティといったインフラ問題も生じます。そこで、昨今のトレンドとなっている、ネットワーク/セキュリティのクラウド化について考えます。
・ZTNA
・SASE
・IDaaS


【CPS(Cyber Physical System)】現実と夢の狭間を行ったり来たり
デジタル化が「人と人」のネットワークを強化してきました。その進化の一つがSNSです。しかし、SNSにも限界があります。SNSの限界を超えて「人とモノ」のネットワーク、さらには「人とモノとモノ」といったあらゆるオブジェクトが連携する時代がやってきます。
IoT(モノのインターネット)は、エントロピーの増大原則のように拡散・拡大していくでしょう。その時の全てがデジタルでつながる社会に対して有効とされているアーキテクチャが「CPS(Cyber Physical System)」モデルです
・人と人のつながりを超えた未来へ


【Ai、IoT、Blockchainの未来】先端テクノロジーのコモディティ化
・未来への注目技術の価値はいつまで続くのか。
昨今の技術的トレンドとなっている、人工知能、IoT等の分野においては、コモディティ化が進み、コストが圧倒的に安くなってくると考える。高価なAIサービスを使うのではなく、AIを活用してなにを実現するのか、何を変革してどう変わるのかが重要になる。そんな中で、IoTの社会への浸透は、5Gの普及もあと押しとなり、エントロピーの増大原則のように拡大、拡散していくでしょう。そうした場合にエッジコンピューティングのアーキテクチャとしてCPSモデルが効果的です。

以上のようなことを、ここ(#13)で書いていこうと思います。




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