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#12.7 「DXの本質」 DXで「人財を変革」する

残念ながら、デジタル人財は集まらない…と、覚悟した方が良いです。
巷では「DX」が叫ばれています。

「DX」は、やらなければいけないの分かっている。でも、うちにはデジタルに強い人財がいない。情報システム部門は、日々のシステムの運用に追われ、新しいことに着手できない。情報システム部門よりも営業部等の力が強く、デジタル起点での改革ができない。そもそも、人財が足りていない。

DXを実現するための人材、人財をどう獲得し、育てるか?

これは、多くの企業での課題となり、浮き彫りになり得ます。デジタルテクノロジー分野では、AIやIoT等の言葉が飛び交っています。そのような技術者はなかなか採用できない…。このような環境ではDX どころか、デジタル化(デジタライゼーション)もままならない状況です…。

DXが一つのムーブメントになり、デジタル人財は枯渇しています。AIやIoT等はデジタル人財にとって、人気の職種です。そのようなデジタル人財は、それほど優秀じゃなくても、引く手数多です。
通常の企業で、そのような人財を獲得するのは非常に難しいと考えた方が良いです。そういう人財は、個人のスキルの習得と成長を望みます。運よくデジタル人財が獲得できたとしても、自身の成長が望めなければすぐに他に移るでしょう。もしくは、全く使いものにならないような人財だと思った方が良いです。

では、社内でちょっとITに詳しい人財を抜擢して育てようとします。
しかし、せいぜい二流、三流の中途半端な人財にしかならず、かえってDXの弊害になります。

そもそも、誰から学べば良いのでしょうか…誰が育てるのでしょうか…。自分で成長できるような人財は、外にそれを求めるでしょうし、外からも声がかかるでしょう。

世の中は環境の変化がはやいです。
テクノロジーは、さらにはやいです。
それは、指数関数的な進化です。

テック企業でない普通の企業がこのテクノロジーのスピードについていくことは不可能に近いのです。せいぜい、バズワードを聞き流すのが関の山です。

では、どうすれば良いのか?

本質に立ち戻ってみましょう。
「DX」は、「D<X」です。

「X」、すなわちトランスフォーメーションを重視した人財育成です。だからといって、全くテクノロジーを理解する必要はないという訳ではないです。「DX」を自社事業における変革のテコとして捉え、自発的に変革を行えるリーダーでが求められる人財ではないでしょうか?

テクノロジーの進化のスピードは、物凄く速いのです。
常に変わるテクノロジーを追いかけるのではなく、自社の変革を中心に考え、その変革に必要なテクノロジーをオンデマンド で活用していくことが重要です。
ここで、求められるのは、能動的に行動し、その行動で変革を引っ張っていけるようなリーダーです。社内のこと(事業や戦略や文化や価値感)を理解し、変革を内発的に創発できるようなリーダーです。

テクノロジーの調達は、前述の通りオンデマンド で良いのです。BPOやCVCや業務提携といた外部リソースの活用です。

D(デジタル)<X(トランスフォーメーション)、ここに立ち戻り、変革のリーダーを育て上げていくことが重要です。


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