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#12 「DXの本質」 DX推進に効果的なフレームワークと思考法:DXを実現するための枠組み(企業変革編)DXのアプローチ

 何度も言いますが、DXの目的は「企業変革」です。企業変革の必要ない企業は、DXなど無理にする必要はありません。企業変革は、とても大変のであり、覚悟が必要です。
さて、それでもDXを推進するには???
「Whyから始める」必要があります。サイモンシネック氏のゴールデンサークル理論はホントにいろいろな場面で使えます。重宝してます。

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DXを推進する構造を考えてみましょう。

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目的は、「企業変革」です。
漠然と「企業変革しろ」とトップが言っていても意味がありません。
なぜ企業が変革していく必要性があるのか、明確に示す必要があります。(Why)
そして、「変革の魂に火をつける!」ということです。新型コロナウイルスの感染拡大は、「緊急事態の発生」です。
この「ピンチをチャンスに変え魂に火をつける」のが「Sense Of Urgency」です。
「タマシイレボリューション!」

企業変革をするには、2つの要素が必要です。
一つは、「新しい価値の提供」、もう一つは「業務の抜本的な構造改革」
この2つです。

では、この2つの改革の要素で何を変えるのか?(What)
それは次の7つを変革することです。

「人を変革」
「組織変革」
「ワーク変革」
「プロセスを変革」
「顧客を変革」
「価値を変革」
「経営管理を変革」


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この7つの変革のが「企業変革」を実現します。ここで更に、ビジネスの変革とテクノロジーの変革を同時に進めなければなりません。タマゴが先か?ニワトリが先か?ではないのです。両方同時にです。

の7つの変革を実現すために、デジタル・テクノロジーを活用して企業変革をするのがDXです。(How)
デジタル・テクノロジーはどのように実現するべきか?
まずは、クラウドシフト(もしくは、リフト&シフト)です。
そして、そのクラウド上にシステムを構築します。いわゆる、クラウド・インテグレーションです。「クラウド・インテグレーション」とは、クラウドサービスのメリットを活かし、変換に柔軟なシステムを構築するというシステム構築方法です。
その開発手法や技術等は、アジャイル開発、マイクロサービス化、APIマネジメント等があげられます。

※リフト&シフトとは?
企業がクラウド移行に当たって、従来システムを大幅に刷新する代わりに“クラウドに乗せられる部分はそのまま移し替え(リフト)、変えた方が賢明な部分はクラウドに合わせて変える(シフト)することで移行を効率化するやり方


デジタル化する社会に対応するための「企業変革」(Why)を目的として捉え、「顧客変革、価値変革、人の変革、プロセスの変革、経営管理の変革」(What)と「デジタルテクノロジーの活用」(How)を同時に実現していくことがDX実現の本質であり、ポイント
だと考えています。

この記事以降、DXを分解して、「デジタル編」と「企業変革編」に分けて考えていこうと思います。

その後、デジタル化と企業変革をどのように融合してDXのロードマップに落とし込むかという話をします。

ここで、なぜデジタルと企業変革を分割するのか...デジタル化と企業変革の間に時間軸のズレが生じます。
どのようにして、この時間のねじれを回避すべきかも考えていきたいと思います。
では、D<Xという話しを何度もしていますので、企業変革編からいきます。


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